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2022センバツ

【2022センバツ】大阪桐蔭が大勝で決勝へ。西谷浩一監督が挙げた勝因2つは独自の視点

 

異次元の打棒を披露


大阪桐蔭高の四番・丸山一喜[3年]は鳴門高との1回戦の最終第4打席から、市和歌山高との準々決勝で5打席、そして、国学院久我山高との準決勝の第2打席[右二塁打、写真]まで8連続安打。大会タイの個人最多連続安打を樹立した


■第10日第2試合(3月30日)準決勝
大阪桐蔭(大阪)13−4国学院久我山(東京)

 大阪桐蔭高が国学院久我山高との準決勝で圧勝した。毎回の19安打、13得点。序盤から主導権を握り、理想の試合展開だった。春夏連覇を遂げた2018年以来の決勝進出である。

 西谷浩一監督は過去に春3度、夏4度の甲子園優勝へ導き、この日で通算60勝目(歴代2位)となった。市和歌山高との準々決勝は、18安打17得点。国学院久我山高との準決勝も毎回の19安打13得点。四番・丸山一喜(3年)が8連続安打の大会タイの個人最多連続安打を樹立するなど、2試合続けて、異次元の打棒を披露している。だが、名将が挙げたこの日の勝因2つは、独自の視点にあった。

 まずは、先発の右腕・川原嗣貴(3年)だ。序盤から味方の援護があったが、丁寧な投球で7回2失点に抑えた。「前回(鳴門高との1回戦では1失点完投)に続いて、この試合に合わせてきてくれた。それが最大の勝因」。

 そして、初回の攻撃の内容である。

「前の試合で(大会タイ記録のチーム)6本塁打が出たことは良いことなんですけど、大振りにならないか、心配していた。1回からコンパクトに、良い流れで試合に入れました」

 その過程こそが、評価に値するという。

「あえて私のほうから指示を出したのではなく、キャプテン(星子天真)のほうから『原点に返って、センター返し』という声が出て、自分たちでやってくれました」

 決勝は近畿勢対決。昨夏の甲子園2回戦で敗退した近江高と、大阪桐蔭高としてはリベンジマッチとなる。「悔しい思いをして、このチームはスタートした。秋、春と大きな山を登ってきて、春の山を登り切りたい」。西谷監督は決意を語った。モチベーションとしては、これ以上の相手はいない。

 春の頂上決戦は12時30分、プレーボール予定だ。

写真=田中慎一郎
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