「何をやるにもすごく新鮮」
手ごたえ十分の当たりだった。4月16日のソフトバンク戦(北九州)。1点ビハインドの9回、一死一塁で打席に入った
楽天・
西川遥輝は1ストライクから
森唯斗が投じたツーシームを強振。打球は右翼席へ飛び込む逆転2ランとなった。「甘い球にしっかり反応することができました」。30歳の誕生日を自ら祝う一発。5対4で逆転勝利を飾った楽天はソフトバンクにマイナス0.5ゲーム差で首位に躍り出た。
今季、
日本ハムから楽天へ。ここまで打率.310、2本塁打、10打点、4盗塁をマーク。11得点、出塁率.444と合わせ、いずれもチームでトップに立っている。「何をやるにもすごく新鮮で、12年目ですけど、日本ハムに入団したときの気持ちをもう一度思い出させてくれているような感覚です」とキャンプ中に語っていたが、まっさらな気持ちで野球と向き合っていることが好結果につながっている。
日本ハムでは背番号「26」「8」「7」を着けてきたが、新天地では「6」に。楽天ファンから愛された
藤田一也(現
DeNA)の後継者となった。西川は「6」になることが決まり、藤田に連絡をしたという。「長く6番を着けていらっしゃったので、礼儀じゃないですけど『6番を着けさせていただきます。光栄です』と。藤田さんから温かい言葉を掛けていただき、僕もすっきりした気持ちで6番を着けさせてもらうことができました。藤田さんにも感謝していますし、6番を与えてくれた球団にも感謝しています」。仙台の地で藤田のように長く背負い、ファンから愛される存在にもなりたいところだ。
写真=BBM