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巨人守護神に君臨する新人右腕・大勢が最速158キロのストレートでこだわること

 

「何をやるにもすごく新鮮」


新人ながら巨人の守護神に君臨している大勢


 もはやチームの勝利に欠かせない存在だ。巨人のドラフト1位右腕・大勢が4月17日の阪神戦(甲子園)でリーグトップの9セーブ目を挙げた。3対1で迎えた9回表、マウンドへ。先頭の糸井嘉男に左前打を浴びたが、続く梅野隆太郎は空振り三振。5球目には自己最速タイの158キロをマークした。続く代打・高山俊には中前打され、一死一、二塁とピンチは広がったが動じない。山本泰寛は遊ゴロ、中野拓夢は空振り三振でリードを守り切った。

 新人として40年ぶりとなる開幕戦セーブを挙げると、そこから7戦連続セーブ。新人の開幕戦から2試合連続セーブ、初登板から7試合連続セーブはいずれも史上初の快挙。13日のDeNA戦(那覇)では1978年角三男の球団新人最多セーブを更新する8セーブ目を挙げていた。

 最大の武器はストレートだ。ヒールアップからサイドスローとスリークオーターの中間の位置から投げ込むストレートは速い上に球質が重い。ピンチでも臆せずに内角を突くメンタルの強さも大きな武器と言えるだろう。

 ただ、ストレートに関してスピードガンの表示にこだわらないという。

「プロ入り後に最速を1キロ更新しましたが、喜びは特にありません。それよりも150キロでも真っすぐで空振りを取れたり、抑えたりすることのほうがうれしい。だから、スピードへのこだわりはありません。球の質で空振りを取れたときのほうがうれしい」

4月17日の阪神戦で9セーブ目を挙げた


 開幕前には理想の守護神としてメジャー最多の652セーブを記録したマリアーノ・リベラ(元ヤンキース)の名前を挙げていたが「すごい抑えの人たちは相手に絶望感を与える」という。「自分が追求しているものをもっともっと磨いていけば、いずれそういった投手に近付けると思います」。大勢の今後のピッチングから目が離せない。

写真=BBM
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