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佐々木朗希が投じる異次元の2球種。被打率は直球.089、フォーク.043、フォークは約半分が空振り

 

恐ろしくレベルが高い2球種


あわや2試合連続完全試合の快投を見せた佐々木朗


 再び試合を支配した。4月10日のオリックス戦(ZOZOマリン)で28年ぶりの完全試合を達成したロッテ佐々木朗希。日本記録となる13者連続三振に日本タイ記録となる1試合19奪三振もマーク。球史に名を刻んだ背番号17は17日の日本ハム戦(ZOZOマリン)でも相手に出塁を許さないピッチングを披露した。

 160キロ台のストレートに150キロに迫るフォーク。初回から2三振を奪うなど相手に付け入るスキを与えない。3回は左飛、捕邪飛、左飛に終わり、開幕から続けてきた連続イニング奪三振は25で止まったが、8回まで14奪三振のパーフェクトピッチング。2試合連続快挙の可能性もあったが、球数は100球を超え(102球)、首脳陣の判断により8回限りで降板となった。

 ほぼストレートとフォークで相手を抑え込むが、この2球種のレベルが恐ろしく高い。今季、ストレートの被打率は.089(45打数4安打)、フォークの被打率は.043(47打数2安打)だ。ストレートは239球投じているがストライク率は72.0パーセント、フォークは131球で75.6パーセントだ。奪空振り率はストレートが14.2パーセント、フォークは44.3パーセントに達する。

 開幕前の週刊ベースボールのインタビューでフォークに関して佐々木朗は「落差の異なる2種類を投じています」と話を振られ、「いや、全部が全部、使い分けているわけではないんですけどね(笑)。基本は一緒。打ち取るイメージというか、場面によって『こういうフォークを投げよう』と意識を変えているというか。握りを変えるとか、そういうのでなくて。追い込んで三振が欲しい場面なら三振を狙いにいくときもありますが、打たせたほうがいい場面もあるので。その意識が落差の違いになっているのかな、と。それくらいの投げ分けなんです」と語っていた。

 次戦のピッチングも楽しみだ。

写真=BBM
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