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ソフトバンク戦で4号3ランの日本ハム・万波中正がBIGBOSSに受けた影響は?

 

初球を果敢に振り抜いて


4月22日のソフトバンク戦で初回に3ランを放った万波


 日本ハム打線に勢いをつけたのは万波中正の一発だった。4月22日のソフトバンク戦(札幌ドーム)。日本ハムは初回、併殺崩れの間に1点を先制すると、さらに二死一、三塁のチャンスで打席には万波が入った。レイが投じた初球、真ん中近辺のカットボールを果敢に振り抜くと、打球は左翼席に飛び込む4号3ランに。万波は6回にもタイムリー内野安打を放ったが、日本ハムは今季最多の12得点をマークしてソフトバンクに快勝、連敗を2で止めた。

 開幕から打撃が低空飛行を続けた万波。4月22日現在、16試合に出場して打率.174、4本塁打、9打点だが、ここ5試合で10打数4安打、2本塁打、5打点と徐々に調子を上げてきている。スイングスピードが速く、外野の強肩も球界屈指のレベルの万波。BIGBOSS(新庄剛志監督)の現役時代と重なるプレースタイルだが、オープン戦では12球団トップの5本塁打。そのとき、好調の要因を週刊ベースボールのインタビューで次のように語っていた。

「オフに行ったトレーニングで体を変える試みが結果につながっていると思います。根本的なフィジカルの面が成長して、同時に技術力も上がったと感じています。今まで技術練習だけではどうしても改善できない部分があって、体をうまく使えるようにしようと。同じ意識でバットを振ったとしても、鍛えた部分がうまく機能して理想の形につながる。そんな考え方にしたことで、ちょっとずつ成果につながっているように感じます」

2勝目を挙げた伊藤大海[左]とともに、この試合のヒーローに選ばれた


 さらに、さまざまな方法でチーム改革を進めていたBIGBOSS(新庄剛志監督)に関しても口にしていた。

「チームを良くするために、選手を良くするために、型にとらわれない方法で教えてくださるし、『こうやったらいいんじゃない』とBOSSが感じたものは、すべて僕らに試していると思います。それによって選手も刺激される部分はすごくあって、僕自身も今までは、『試してみてダメだったら、この練習はもったいないな……』と手をつけなかったのが、まずはトライしてみようとか考えられるようになったり、いろんな影響を受けていますね」

 試行錯誤を重ねながら前に進む万波。22歳の若武者がどのような成長曲線を描いていくか楽しみだ。

写真=小山真司
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