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プロ野球はみだし録

本塁打ランキングとの違いは? ラミレス、ローズ、カブレラ…通算成績で助っ人“打点王”は誰【プロ野球はみだし録】

 

特筆すべきはロバート・ローズ


抜群の勝負強さで年平均100打点を稼いだ横浜のローズ


 長打が要求されがちな助っ人の強打者だが、ポイントゲッターであること、つまり打点にこだわる選手は少なくない。かつてプロ野球の球場は狭く、もともとは中距離ヒッターなのだが、パワーヒッターとして成立してしまったという事情もあるだろう。通算868本塁打でプロ野球の頂点に君臨する巨人王貞治が、2170打点で通算打点のトップにもいるように、ただ、打点を稼ぐのにも本塁打は効率がいいのも間違いないだろう。在籍した年数が長いほうが有利なのも同様だ。

 助っ人の通算本塁打ランキングは、1位から近鉄ほかのタフィ・ローズヤクルトほかのアレックス・ラミレス西武ほかのアレックス・カブレラ。通算打点でも1位から3位までの顔ぶれは同じだが、順位が変わってくる。とはいえ、1位と2位は、わずか3打点の僅差だ。

 通算“打点王”は1272打点のラミレス。これに1269打点で迫ったのがタフィ・ローズだ。両者は3位で949打点のカブレラを大きく引き離している。通算301本塁打で4位だったヤクルトほかのウラディミール・バレンティンは通算794打点で、打点では9位と順位を落とした。

 通算打点の4位からは、ロッテレロン・リー、阪急とオリックス、ダイエーでプレーしたブーマー・ウェルズ、ロッテほかのレオン・リーと本塁打と同じ並びだが、バレンティンとは逆に、阪急の黄金時代に貢献し、ヤクルトでもプレーしたマルカーノは通算232本塁打で13位だったが、通算817打点では7位に食い込んだ。

 特筆すべきは8位につけた横浜(現在のDeNA)のロバート・ローズ。通算167本塁打にとどまったロバート・ローズだが、通算808打点を8年で稼ぎ、シーズン平均では100打点を突破している。“マシンガン打線”の四番打者らしい数字だ。横浜の“後輩”でもあり、中日でもプレーしたタイロン・ウッズも通算616打点と十傑にこそ入っていないものの、これを6年で叩き出して、やはりシーズン平均100打点をクリアしている。ちなみにウッズは通算240本塁打で、本塁打ランキングでは10位だ。

【外国人選手 通算打点トップ5】
1位 1272 アレックス・ラミレス(ヤクルトほか)
2位 1269 タフィ・ローズ(近鉄ほか)
3位 949 アレックス・カブレラ(西武ほか)
4位 912 レロン・リー(ロッテ)
5位 901 ブーマー・ウェルズ(阪急ほか)

文=犬企画マンホール 写真=BBM
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