週刊ベースボールONLINE

HOT TOPIC

バース、クロマティ、オマリー…通算2000打数以上で助っ人“首位打者”は?【プロ野球はみだし録】

 

“規定打数”を絞っても強いリーとブーマー


“規定打数”の4000打数以上ではリーが日本人も含めてトップだ


 通算打率の“規定打数”は4000打数だが、これを助っ人たちが突破するハードルは高く、歴代のシーズン首位打者に並んでいる助っ人たちの多くが“規定打数未満”となってしまう。とはいえ、この4000打数を超えても“首位打者”に輝くのは、1977年から87年までロッテひと筋で活躍したレロン・リーで、通算4934打数1579安打、打率.320。長く“首位打者”に君臨していたリーだが、メジャーから青木宣親ヤクルトへ復帰して4000打数に到達、これで2位に転落したが、青木の打率が下がったことで、ふたたび1位に躍り出た。もちろん、まだまだ青木の活躍は続くはずであり、激しい“首位打者争い”を期待したい。

 2位は阪急からオリックス、そしてダイエー(現在のソフトバンク)で10年間プレーしたブーマー・ウェルズで、通算4451打数1413安打、打率.317だ。

 “規定打数”を3000打数に設定すると、“首位打者”に躍り出るのが通算打率.325、93年から2000年まで横浜(現在のDeNA)に在籍したロバート・ローズとなる。ローズは03年にロッテでプロ野球に復帰したが、開幕を前に引退しており、実働は8年だが、その時点で通算3929打数1275安打。もしロッテで復帰したときに71打数を超え、すべて凡退しても打率.319となり、4000打数に到達した時点で6安打を放って引退したら、リーを超える“首位打者”となっていた。

 “規定”を一般の半分、2000打数にすると、実働6年、阪神ランディ・バースが“首位打者”だ。長距離砲の印象も強いバースだが、通算2208打数743安打で、打率.337。ローズを挟んで3位には巨人ウォーレン・クロマティが入ってくる。バースは85年から2年連続で三冠王、巨人ひと筋で7年間プレーしたクロマティは6年目の89年に夏場まで打率4割を維持して話題を呼んだ。

 ただ、2000打数で絞り込んでも強いのがリーとブーマーで、クロマティに続く4位と5位に並ぶが、続く6位には阪神とヤクルトで6年間プレーしたオマリーがつける。通算123本塁打、同488打点で、これらは十傑に入っていないが、6シーズンすべてで打率3割を突破して、通算打率.315という数字を残した。

【外国人選手 通算打率トップ10 ※2000打数以上】
1位 .337 ランディ・バース(阪神)
2位 .325 ロバート・ローズ(横浜ほか)
3位 .321 ウォーレン・クロマティ(巨人)
4位 .320 レロン・リー(ロッテ)
5位 .317 ブーマー・ウェルズ(阪急ほか)
6位 .3150 トーマス・オマリー(阪神ほか)
7位 .3148 ジャック・ブルーム(近鉄ほか)
8位 .3146 ジム・パチョレック(大洋ほか)
9位 .313 アロンゾ・パウエル(中日ほか)
10位.312 スティーブ・オンティベロス(西武)

文=犬企画マンホール 写真=BBM
週刊ベースボール編集部

週刊ベースボール編集部

週刊ベースボール編集部が今注目の選手、出来事をお届け

関連情報

みんなのコメント

  • 新着順
  • いいね順

新着 野球コラム

アクセス数ランキング

注目数ランキング