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荒木大輔WEBコラム

交流戦で佐々木朗希が気を付けたい点はビジターでの投球。首位ヤクルト、楽天も大崩れしない/荒木大輔WEBコラム

 

投手の打席もポイントに


交流戦前までに5勝、防御率1.47と好成績を残した佐々木朗


 明日5月24日から交流戦が始まりますが、注目ポイントはいろいろあります。例えば投手の打撃でしょうか。セ・リーグ主催の試合ではDH制が採用されません。パ・リーグの投手は普段立たない打席を経験するわけです。ただ、意外とみんな楽しそうにしていますね。

 昨年、私は日本ハムの一軍投手コーチを務めていましたが当然、事前準備はします。交流戦前に時間があるときに早出で打たせてもらい、あとはケガをしないように走塁練習も。伊藤大海も安打は生まれませんでしたが、打席でしっかり粘ったりしていました。

 もちろん、DH制のあるなしで投手の継投も変わってきますからベンチワークもポイントになりますが、パの投手が打席でどのようなアプローチをするか。打ったり、犠打を決めたりするだけで、ベンチは沸きますから、そのあたりが勝敗を左右するかもしれません。

 もちろん選手ではロッテ佐々木朗希が注目されます。金曜日の登板が続いているので交流戦では阪神戦(5月27日、ZOZOマリン)、巨人戦(6月3日、東京ドーム)での先発登板が予想されることになります。

 昨年、佐々木朗は阪神戦で先発し5回4失点でプロ初勝利をマーク。今季も佐藤輝明岡本和真といった強打者にどう立ち向かっていくか楽しみですが、佐々木朗は昨季以上にパワーアップを果たしていますからね。平均球速で160キロ誇る投手を初見で対応するのはなかなか難しい。

 気を付けたいのはビジター球場で投げるときくらいでしょうか。例えば東京ドームのマウンド、雰囲気。それに前述したように投手も打席に立ちます。慣れない環境でペースが乱されないように気を付けなければいけません。

 あとは強力ヤクルト打線とパのエース級の対決も楽しみです。特に四番を打つ村上宗隆。バットを振り回しませんし、広角に長打を飛ばせる。相手からしたら、投げるところがないような、非常に厄介なバッターです。

 首位で交流戦に突入したヤクルトは投手陣も先発、リリーフともに悪くありません。パ首位の楽天もそうですが、やはり投手陣が良ければ交流戦でも大崩れしない。総合力が高いですし、違うリーグとの対戦で順位をガクッと落とすことはないでしょう。

 最下位の日本ハム、阪神にとっては交流戦をきっかけにいい方向に進む可能性もあります。特に日本ハムは直近10試合で7勝3敗と上り調子。若いチームですし、交流戦でさらに勢いづく可能性もあるでしょう。

写真=BBM
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