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巨人・大勢が目指すのは“相手に絶望感”を与え、“見る者をワクワク”させるクローザー

 

両リーグ最速の20セーブ


力強いストレートとフォークを投げ込み、両リーグ最速20セーブを挙げた大勢


 マウンドで堂々と投げ切っている。6月4日のロッテ戦(東京ドーム)、2対1で迎えた9回。巨人のマウンドには大勢が上がった。新人ながらクローザーを務める右腕は先頭のレアードを二ゴロに打ち取ると、続く岡大海は右飛、最後は安田尚憲を154キロ直球で空振り三振。わずか10球でチームに勝利を呼び込み、両リーグ最速の20セーブをマークした。

 5月8日のヤクルト戦(東京ドーム)では1点リードの9回に4安打を浴びて逆転を許し、初めてセーブを失敗。初黒星も喫した。しかし、同じ失敗は繰り返さない。反省を生かして、その後は8試合連続でセーブ機会で成功を果たしている。

「相手に絶望感を与えるというか、すごい抑えの人たちというのは、出てきたら味方には安心感を与え、相手には『このピッチャーが出てきたら……』と思わせる投手というイメージがある。自分が追求しているものをもっともっと磨いていけば、いずれそういった投手に近づけるのではないかと思います。任せていただいている以上、そのくらいのスケールの選手にならないといけないという思いはあります」と以前、週刊ベースボールのインタビューで語っていた大勢。さらに、投球の約7割を占め最速159キロを誇るストレートに関して次のように口にしていた。

「抑えるということもそうなんですけど、プロ野球選手として見ている人たちをワクワクさせるような投球がしたいとずっと思っていたので。やはり自信のある真っすぐでどんどん押していく。真っすぐが来ると分かっていても、真っすぐで投げ勝つ投球で魅了していきたい。今後のことも考えて時には変化球も大事だと思うんですけど、自分のプレースタイルはどんどん真っすぐで押していくことじゃないかなと思っています」

“見る者をワクワクさせる投球”で絶対的守護神の道を歩んでいく。

写真=高塩隆
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