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先発投手の鉄腕と言えば左腕!? 満年齢40歳以上の今季投手成績は?/RECORD TIPS

 

200勝が視野に入る石川


ヤクルトの石川は首位を走るチームで重要な戦力となっている


 前回に続いてベテランたちの奮闘を見ていこう。今回は投手編だ。今年で40歳になる選手を含めて40代の現役投手は5人いる。打者は6人すべてがセ・リーグだったが、投手は5人中4人がパ・リーグだ。

 現役最年長投手は43歳を迎えたオリックス能見篤史。昨季は投手コーチ兼任ながら日本シリーズで登板するなどリリーフとして戦力になっていたが、今季は一軍登板が1試合のみ。6月12日の阪神戦(京セラドーム)、0対6とビハインドの8回、マウンドに上がり、1イニングを無失点に抑えた。もちろん若手投手のアドバイザーとしての働きは大きい。

 オリックスでは比嘉幹貴も12月に40歳を迎えるが、年齢のことを忘れさせる働きを続けている。昨季は32試合登板で防御率1.77。今季もワンポイントとしてブルペンに欠かせないサイドハンド右腕だ。

 ヤクルトの「小さな大エース」石川雅規は今季も先発としてすでに3勝を挙げ、21年連続勝利を達成。通算180勝としている。登板間隔を空けながらの先発起用だが熟練の投球術は衰え知らずで、今でも5回までなら確実にゲームをつくることができる。強力打線の援護もあり、通算200勝という大目標も見えてきたのではないか。


 ソフトバンク和田毅も開幕から先発陣の一角を担っている。新型コロナの濃厚接触者となったこともあって規定投球回には及ばないが、防御率は1.82。5月29日の広島戦(PayPayドーム)では左足のアクシデントで緊急降板したものの、初回に自己最速を1キロ更新する149キロをマークしている。大事には至らないようで、残り6に迫った通算150勝は今季中の現実目標だ。

 西武内海哲也もすでに2試合に先発登板。二軍戦でも投げれば高い精度を披露しており、今後も先発ローテの谷間で先発登板の機会があるだろう。

 現在も先発を担う3人はいずれも左腕。数々の最年長記録を持つ元中日山本昌をはじめ、やはり先発投手の鉄腕と言えばサウスポーなのか。彼らの年齢を感じさせない熟練の技をこれからも楽しみにしていきたい。

写真=BBM
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