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吉川尚輝、長岡秀樹、坂倉将吾、伊勢大夢 セ・リーグ6球団 オールスターに推薦したい選手は?

 

今年は7月26日にPayPayドーム、27日に坊っちゃんスタジアムで開催されるオールスター。6日にはファン投票最終結果が発表され、ロッテ佐々木朗希の初出場も決まった。今後、監督推薦などで出場選手が固まっていくが、果たしてセ・リーグ6球団で夢の祭典に推したい選手は?
記録は7月8日現在

読売ジャイアンツ



 これまで毎年のようにケガに苦しめられてきた吉川尚輝が、今季は本格覚醒と言っていいシーズンを過ごしている。シーズン序盤は一番・二塁として好調だったチームをけん引。死球による離脱はあったが早期復帰を果たすと、クリーンアップに下位、そしてまた一番と任された打順で自らの役割を全う。7月6日のヤクルト戦(東京ドーム)では延長10回に相手の連続カード勝ち越しを14で止めるサヨナラ打を放つなど、随所に存在感を発揮している。チームトップの12盗塁はすでにキャリアハイで、広大な守備範囲を誇る守備も健在。ハイレベルなセ・リーグの二塁手の中でも、見劣りしない選手に成長を遂げたことは間違いない。

東京ヤクルトスワローズ


ヤクルト・長岡秀樹


 主砲・村上宗隆とともに開幕から全試合先発出場を果たしているのが高卒3年目の長岡秀樹だ。レギュラー不在だったショートのポジションを自らの手でつかみ、首位独走の快進撃に大きく貢献している。シーズンを通して一軍に帯同するのは今季が初。そろそろ疲れが出始めるころだが、7月7日の巨人戦(東京ドーム)では二塁打3本を放つなど上り調子。一時.219だった打率も今では2割5分を超えてきた。ファン投票では、阪神中野拓夢、巨人・坂本勇人に続く遊撃手部門3位の13万9407票。活躍はファンも十分に評価している。

広島東洋カープ



 2011年以来11年ぶりとなる球宴ファン投票選出ゼロだった広島。とは言え、夢舞台を推したい選手は複数いる。先発では左腕・床田寛樹がプロ6年目の今季、しっかりローテーションで結果を残しており、球宴でも頼もしい姿を見せてくれるはず。ここまでキャリアハイに並ぶ7勝。力強い真っすぐは球速、質ともに本人も手応えを感じており、多彩な変化球を織り交ぜても巧みな投球はパ・リーグの強打者相手をも封じる。野手では、打率リーグ3位の.313、得点圏では同3位の.338を誇る坂倉将吾が持ち前の打撃センスを武器に飛躍。捕手、一塁に、今季からは三塁も守れるとユーティリティーとあって、使い勝手の良さも球宴にはぴったりだ。打って良し、盛り上げて良しなら上本崇司もいる。プロ10年目の今季、絶賛覚醒中とあって、球宴に出場すれば何か起こしてくれるに違いない。

阪神タイガース


阪神・熊谷敬宥


 球宴のファン投票で「中継ぎ枠」ができているが、野手でも細かい部門での選出があってもいいのではという発想から、阪神では熊谷敬宥を推したい。今季は先発スタメンの機会も増えたが、それでも試合後半の代走や守備固めで出場する機会が多い。今季4つの失敗を犯しているが、それでも7個の盗塁を決めている。代走で塁に出ると相手の警戒度は高くなるが、それをかいくぐり7個も成功させているともいえる。だからこそ「代走」という部門で球宴に出場させ、パ・リーグの強肩捕手との勝負を見てみたい。

横浜DeNAベイスターズ



 ここまでセ・リーグ最多の39試合に登板し、リーグ3位の19ホールド、防御率1.21の安定感でDeNAブルペンを支える3年目、伊勢大夢を推したい。今季はルーキーイヤーのような力強いストレートが戻り、フォークとの組み合わせで投球の幅が広がった。開幕から勝ちパターンのリリーフを担い、21試合連続無失点と圧倒。本人も「ボール自体には自信を持っている」と去年との違いを実感する。今季の最速は153キロ。右サイドから強気でグイグイと攻める姿は、パ・リーグの強打者が並ぶオールスターでこそ光り輝くはずだ。

中日ドラゴンズ



 開幕から不動の守護神として抜群の安定感を見せている。27試合に投げて2勝1敗17セーブ4ホールド、防御率は0.34。チーム状態が悪く、なかなかR.マルティネスへとバトンをつなげないのが歯がゆい。193センチの長身から投げ下ろす真っすぐには高さと角度があり、スプリット、スライダーのキレ味も抜群。セ・リーグの強打者を手玉にとっている。豪快なフルスイングで挑んでくるパ・リーグの打者との対決は見てみたい。今年で来日6年目となるが、まだ球宴の出場は一度もない。今季から中継ぎに転向している同じキューバのY.ロドリゲスは右肩の違和感から登録抹消。Y.ロドリゲスのためにも球宴に選ばれて活躍したい。

写真=BBM
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