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川口和久WEBコラム

来年の日本ハム新球場の主役は清宮幸太郎とBIGBOSSのきつねダンス?/川口和久WEBコラム

 

清宮には素直さとしたたかさを


オールスター第1戦でサヨナラ弾を放った清宮


 昔に比べたら盛り上がりに欠く感もあるが、それでもテレビの地上波でも中継しているオールスターの注目度はまだまだ高いものがある。

 今年は連続奪三振記録を期待されながら真っすぐばかり“投げさせられて”打たれたロッテ佐々木朗希、相変わらずアンビリーバブルなソフトバンク柳田悠岐の決勝弾もあったが、一番の主役は第1戦9回裏二死からサヨナラ弾の日本ハム清宮幸太郎かな。

 2戦目でもファーストミットでレフト守備に入って好捕したり、柳田の決勝弾のバットが清宮のもので、あとでお立ち台の柳田にいじられたりと、とにかく目立った。

 2023年開場の新球場に向け、全国区のスターがほしい日本ハムにとっても、いい宣伝になったと思う。

 オールスターは最後のプラスワンの初出場だったが、早実の先輩じゃないけど、意外と持っている男なのかな。

 清宮は早実時代はまさにスターだったが、3年夏は甲子園に届かず、プロ入り後はパッとせず、たたかれることも多かった。

 それが今年はBIGBOSSの指令で10キロ減量し、他球団の柳田と自主トレをしたりと、見た目のポワンとしたスマイルからはあまり感じないけど、かなりハングリーな準備をした。

 結果、現時点で自己最多の11本塁打をマークしている。

 清宮は、すごく素直で優等生の雰囲気もある。これまではきっと、いろいろな人のアドバイスを聞き、必死に自分を変えようとしてきたはずだ。

 ただ、プロの世界は素直さだけではやっていけない。いろいろな人のアドバイスを素直に聞きつつも、自分に合っているものだけをセレクトし、ほかは右から左にしていかなきゃいけない。

 清宮は、日本ハム発信で大流行中のきつねダンスも踊っていた。もともと狸顔かと思ったけど、痩せて、少しきつねっぽくなってきたから何だか似合う。

 これからはぜひ狸の愛嬌ときつねの狡猾さを併せ持った北海道のスターになってほしい。

 来年の開幕戦セレモニーは、もともときつね顔のBIGBOSSと清宮でダブルきつねダンスかな(笑)。

写真=BBM
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