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2022夏の甲子園

夏の甲子園開会式は6校が欠席 入場行進は43校で各校主将1人参加

 

今春のセンバツを制した大阪桐蔭は開会式のリハーサル[8月5日]で入場行進した


 第104回全国高等学校野球選手権大会(8月6日開幕、阪神甲子園球場)の開会式のリハーサルが8月5日に行われた。

 大会前のPCR検査により、集団感染と判断された4校(九州学院、有田工、帝京五、浜田)は、すでに開会式の欠席が決まっている。また、この日のリハーサルは県岐阜商と九州国際大付が欠席。複数の選手が体調不良との理由で県岐阜商は大会本部から前日夕方、九州国際大付はこの日の朝に発表があった。

 さらに5日の夕方には、緊急対策本部の会議を受け「県岐阜商が新型コロナウイルスの集団感染と判断した」と発表。また、複数の体調不良者がいる九州国際大付も、6日の開会式を欠席することとなった。

 つまり、計6校が欠席し、入場行進は43校が参加することとなる。

 8月3日の抽選会前に集団感染と判断された4校は、初戦(2回戦)を最も遅い日程に組まれる特別措置がされた。県岐阜商は大会第4日の第4試合(対社)。大会本部は5日に記者会見を開き、主催者は「現時点では、具体的な検討に入ることはできない。療養期間をまず、チームの皆さんが終えることが優先。できる限り、試合ができる状況を作っていく」と言及。抽選会後の日程変更は厳しいとの意向を示していたが「1日、2日で何らかのことができないのか……。検討していかないといけない」(主催者)と、どうにかして夢舞台・甲子園でプレーする機会を与えるための方法を模索していくという。

 九州国際大付は第6日の第3試合(対明徳義塾)。5日18時からの会見の時点では、状況を把握している段階であり、情報がそろい、検討する段階になった際に判断していく。

 主催者側は「出場辞退」という最悪のケースを回避するため、議論を重ねている。なお、新型コロナウイルスの感染予防対策の観点から6日の開会式は各校主将1人の参加と、運営の変更が発表になった。本来は登録選手18人が入場行進し、5日のリハーサルでも準備を進めていたが「多くの人が集まる。近い所にとどまるのは避けるべき」との判断に至った。なお、式典の内容は変更なし。各選手は熱中症対策から、マスクを外して行進する。

 1回戦から決勝まで48試合、無事に大会が閉幕することを祈るばかりだ。

写真=牛島寿人
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