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岡本和真、菅野智之、坂本勇人…復調期待される「巨人の主力選手」たち

 

 巨人が借金生活から抜け出すために、主力選手たちの活躍は不可欠だ。V奪回に向けて厳しい戦いが続くが最後まであきらめるわけにはいかない。岡本和真菅野智之坂本勇人……球界を代表する選手たちが今年は不調や故障で思うような結果を残していない。ペナントレースは残り40試合を切った。意地を見せられるか。
※記録は8月17日現在

7月以降はわずか3本塁打


巨人・岡本和真


※岡本和真
今季成績 107試合出場、打率.239、23本塁打、67打点、0盗塁
通算成績 688試合出場、打率.270、158本塁打、477打点、10盗塁

 2020、21年と2年連続本塁打、打点の2冠王に輝いた主砲が苦しんでいる。「不動の四番」として活躍してきたが、今季は好不調の波が激しく、7月以降は本塁打も3本のみと精彩を欠いている。8月11日の中日戦(バンテリン)で打撃好調の中田翔が四番に抜擢され、岡本は六番に。四番以外の打順でスタメン出場するのは19年9月27日のDeNA戦(東京ドーム)に五番で出場して以来1050日ぶりだった。六番に打順変更後も3試合連続無安打と試行錯誤を繰り返していたが、16日のDeNA戦(横浜)で今永昇太から2回に23号左越えソロを放つなどマルチ安打の活躍。復調のきっかけにできるか。

18番の重みを背負って


巨人・菅野智之


※菅野智之
今季成績 16試合登板、6勝6敗、防御率3.61
通算成績 231試合登板、113勝62敗、防御率2.47

 6月2日のソフトバンク戦(東京ドーム)で6勝目を挙げて以来、2カ月以上白星から遠ざかっている。球宴前に新型コロナウイルスの陽性判定で戦線離脱し、復帰登板となった8月16日のDeNA戦(横浜)は6回3失点で今季6敗目。投球内容は悪くなかったが、チームを勝利に導けなかった。

 球団OBの堀内恒夫氏は5月に週刊ベースボールのコラムで、「18番の背番号は重い。そして、菅野は責任感が強いと聞く。時々、菅野が悩んでいる姿を見ると、19番のままでいたら、もっと伸び伸びと投げ続けていたのだろうか。そう思うときもある。俺は、18番のユニフォームを着ながら敗戦処理としてマウンドに立ったこともある。エース番号を着けながら、こんなことでいいのかと葛藤したさ。恥ずかしくもあった。でもさ、自分の思いとチームの思いが、いつも一致するわけじゃない。その中で、自分はどう着陸するのか。それだけを考えて、伸び伸びと投げ続けてほしい。頼みましたよ」と綴っている。

 大黒柱の完全復活が待ち遠しい。


コンバートも考える時期に


巨人・坂本勇人


※坂本勇人
今季成績 51試合出場、打率.291、5本塁打、26打点、2盗塁
通算成績 1952試合出場、打率.291、266本塁打、937打点、160盗塁

 高卒2年目で不動の遊撃手として長年活躍してきた坂本だが、規定打席到達が15年連続で途切れることになりそうだ。攻守で不可欠な存在だが、今年は度重なる故障に泣かされている。「左内腹斜筋筋損傷」で開幕一軍メンバーから外れ、5月1日に「右ヒザ内側側副靱帯損傷」で1カ月以上戦線離脱。さらに、7月7日に腰痛で登録抹消された。守備の負担が大きい遊撃手からのコンバートも考えなければいけない時期に入っている。8月16日のDeNA戦(横浜)から「五番・遊撃」で戦列に復帰。坂本が入るとチームの雰囲気がガラッと変わる。精神的支柱として首脳陣の信頼も厚い。チームを上昇気流に乗せたい。

物足りない得点圏打率


巨人・ポランコ


※グレゴリー・ポランコ
今季成績 108試合出場、打率.246、18本塁打、44打点、2盗塁
通算成績 108試合出場、打率.246、18本塁打、44打点、2盗塁

 同じ新外国人野手のアダム・ウォーカーの活躍が目立つが、入団時はメジャー通算96本塁打&98盗塁のポランコのほうが注目度は高かった。開幕から「三番・右翼」でスタメン起用されていたが打率が上がらず、5月中旬以降は五、六、七番での出場が多い。本塁打はコンスタントに出ているが、得点圏打率.192は物足りない。外野の守備に難があるため、8月以降は右投手のときに左翼で出場している。好機に回る機会が多いポランコが爆発すれば得点力が一気に上がる。ウォーカーと共に下位打線のキーマンだ。

写真=BBM
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