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侍U-18壮行試合

4年前と逆の立場で侍U-18壮行試合に出場した蛭間拓哉。ドラフト1位を目指す男はスカウトに猛アピール

 

大学日本代表・蛭間[早大4年・浦和学院高]は8月31日、高校日本代表との壮行試合[ZOZOマリン]で2安打を放った


 2018年8月28日。当時、浦和学院高3年だった蛭間拓哉は高校日本代表として、大学日本代表との壮行試合(神宮)に出場した。六番・左翼で出場し、4打数無安打(内野ゴロの間に1打点を記録)に終わっている(試合は大学日本代表が7対3で勝利)。

「大学生はすごすぎて……。圧倒されて……。そのときの自分は、このままでは『プロ』なんて言っている場合ではない、と思い知らされました」

 早大4年となり、今回は大学日本代表として、高校日本代表との壮行試合(8月31日、ZOZOマリン)に四番・右翼で先発出場した。4年前とは逆の立場である。1回表二死三塁から左前へ先制適時打を放つと、6回表は先頭打者で左二塁打。鋭いスイングでドラフト上位候補としての存在感を示した(試合は4対1で大学日本代表が勝利)。

「4年後、この舞台に再び立つことができ、光栄です。大学のレベルは高いんだぞ! というところを見せたかったので、2安打につながったと思います」

 高校生から刺激を受ける場でもあった。

「甲子園で活躍した選手ばかり。ハツラツとしたプレーで、自分たち大学生も頑張らないといけないと思いました」

 蛭間はU-23NPB選抜との野球伝来150年プロアマ記念試合(8月1日、神宮)でも、大学・社会人選抜として出場して2安打。あらためて、大舞台での勝負強さを証明した。この日の2安打は、過去に苦手としていた左腕投手から。今春の早慶戦でもサウスポーから2試合連続アーチを放ち、夏場を経て、コンディションをピークに上げてきている。

 早大・蛭間が所属する東京六大学リーグ戦は9月10日に開幕する(対法大)。学生ラストシーズンは打率、本塁打、打点でトップに立つ「三冠王」が目標。そして、10月20日にドラフトでは1位指名を目指している。「大舞台での勝負強さ」は、間違いなくプラス評価。この日のZOZOマリンには多くのNPBスカウトが視察し、猛アピールになったはずだ。

文=岡本朋祐 写真=田中慎一郎
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