巻き返しを図る来季へ。新生・千葉ロッテマリーンズが着々と動き出している。

　10月7日に吉井理人氏の監督就任が発表され、10日からフェニックス・リーグで指揮を執るなど、すでに精力的に動き回っている新指揮官。18日には就任会見が開かれ、「大変ワクワクしております。これから何が起こるのかと期待でいっぱいです」と現在の心境を口にした。

　シーズン終了後に監督就任のオファーが来た中で「返事をするのに一晩、考えた」と明かすも「断る理由は本当にないので。この世界にいる以上、監督はみんながやりたいなと思うこと。良い機会をもらえたので、やりたいと思い、返事させていただきました」。

　背番号は21に決まり、就任会見ではユニフォーム姿も披露した。

「若いころに地元、そして箕島高校の大先輩である東尾修(元西武)さんにあこがれて、21番を着けたいという思いでプレーをして現役時代、着けさせていただいていました。その番号が今回たまたま空いていたので、一回私が着けて将来、期待する選手に渡したいなという気持ちでいます」

　現在、指揮を執っているフェニックス・リーグでも期待の若手は多数。「プロなので、勝たないと意味がないので。勝ちにこだわったプレーができる選手に皆を育てていきたい。自分の頭で考えて、自分の責任の元で行動して。それが勝利につながる。そういう選手になってほしいなと考えています」と期待を込め、「目的としては優勝。それに向かっていくのが目標なので。勝てるように。まずはマリーンズの選手の個性、スタイルをしっかり見ていきたい」と決意を語った。

　球団理念に掲げる中期ビジョン「2025年に『常勝軍団』となる」へ──。吉井新監督の下、新生・マリーンズが動き出す。

写真＝千葉ロッテマリーンズ提供