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川口和久WEBコラム

巨人の新コーチとなったデーブ、小林誠司をゴルフに連れていって飛距離アップの指導をしてみたら?/川口和久WEBコラム

 

このままじゃもったいない



 大久保博元、デーブが巨人の一軍打撃チーフコーチとなった。

 彼とは1年だけ巨人で一緒だったが、じっくり話したのは、お互い引退したあとのゴルフのときかな。

 でも、悔しいけど、デーブは俺よりはるかにうまい! しかも飛ばす! 320ヤードをスプーンでグリーンオーバーしたときは、「こいつバケモンか!」と思った。

 ただね、やっぱり野球が大好きなんだ。他愛もないことを話していても、いつの間にか野球のことになる。

 巨人では、西武のコーチ時代におかわり君(中村剛也)を育てたように、右の長距離打者を育てることになるのかな。しっかりした打撃論を持つだけでなく、パワフルな実行力があり、間違いなく巨人を変えていくと思う。

 新聞では「岡本和真再生」と書いてあることもあったが、岡本にはすでに実績がある。今年の不振は、むしろコンディションとかちょっとした意識の問題だと思う。もちろん、デーブのアドバイスでさらに成長する可能性もあるが、かかりきりになることもあるまい。

 俺が一番やってほしいのは、デーブと同じ背番号22の右バッター、小林誠司の打撃だ。彼は肩が強いし、キャッチングもうまい。ついでに言えば顔もいい。

 ただ、とにかく打てない。

 今の野球は下位打線にも打力が求められ、捕手だから打たなくていいわけではない。巨人には大城卓三がいるし、このままじゃ小林は、来季も今季のように試合終盤の守備固め的な起用か、あるいはトレード要員になってしまう。

 もったいないと思う。誠司は時々、天才的な打撃をするが続かない男だ。デーブの力で打力を本物にすれば、捕手2人体制ができ、大城は時にファーストも守らせながらで、打線の層や破壊力が明らかに増す。

 で、以下は半分冗談の極論です。

 打撃の素人の俺が言うのは申し訳ないが、デーブが誠司をゴルフに誘ってみたらどうかと思う。

 以前、ある打撃コーチが、ボールが飛ばない選手をゴルフに連れていったら突然、飛ぶようになったことがあると聞いたことがある。誰もがというわけではないらしいけどね。

 アイデアマンのデーブだからいろいろ考えていると思うけど、川口の勧めは「小林誠司ゴルフトレ」です。
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