勝敗もほぼ五分の戦績だが…
いよいよ2022年シーズンも日本シリーズでフィナーレを迎える。今回は日本シリーズにおけるセ・リーグ、パ・リーグの日本一の回数と勝敗を確認しておこう。
昨季、ヤクルトが
オリックスを下して20年ぶり6回目の日本一に輝いたことで、1950年から始まった日本シリーズにおけるセ・パの日本一の回数は36回ずつでピタリと並んだ。試合の勝敗を見てもパが211勝、セが206勝とほぼ五分の戦績となっている(8分け)。
ところがここ最近の戦いとなると、様相が変わってくる。今回は過去30年の日本シリーズでの勝敗を掲載したが、パの優勢は一目瞭然。パは18回の日本一を勝ち取り、セは12回。試合の勝敗を見てもパが91勝、セが78勝だ(2分け)。さらにこれを過去20年に絞ると、パはなんと15回の日本一に輝いて試合でも67勝、セは5回の日本一で45勝(2分け)と、その差はさらに広がる。
◆通算
パ・リーグ/日本一36回/211勝
セ・リーグ/日本一36回/206勝
そもそも昨年のヤクルトはセ・リーグとしては9年ぶりの日本一だった。理由の一端はもちろん、
ソフトバンクが黄金期を迎え、日本シリーズを含めたポストシーズンで無類の強さを発揮したことにある。
2011年にソフトバンクとして初の日本一に輝くと、10年間で7度の日本一。19、20年に2年連続で4勝0敗というスイープで
巨人を退けたのは記憶に新しく、試合の勝敗を見ても28勝8敗1分けでなんと勝率は.778だ。セ・パの日本一の回数は1965〜73年の巨人V9もあって長らくセ優勢で進んでいたが、この10年間で一気にその差がなくなり、20年にはパが上回った。
その流れを昨年のヤクルトが立ち切り、五分に戻したわけだが、果たしてどちらが先に頭一つ抜け出すのか。そして今後はどのような流れになっていくのか。あらためて「セ対パ」の構図で日本シリーズの戦いを見ていくのも面白いだろう。
写真=BBM