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森友哉、近藤健介、西勇輝、中村奨吾…今オフの去就注目される「FAの目玉」たち

 

 日本シリーズでヤクルトオリックスの熱戦に期待が高まる中、他球団は来季に向けての戦いがすでに始まっている。チーム編成でカギを握るのが、FA権を取得した選手たちの動向だ。広島西川龍馬はFAの権利を行使せず、残留することが決まった。西武外崎修汰も残留する。森友哉近藤健介西勇輝中村奨吾……各球団の主力として活躍している彼らは、今オフにどのような決断を下すだろうか。

貴重な強打の捕手


西武・森友哉


・森友哉(西武)
今季成績102試合出場、打率.251、8本塁打、38打点、2盗塁
通算成績926試合出場、打率.289、102本塁打、449打点、25盗塁

 球界では貴重な強打の捕手。今季はなかなか打撃の状態が上がらなかったが、2019年に首位打者を獲得するなど天才的な打撃センスは誰もが認める。課題に挙げられていた守備面も配球術に磨きをかけ、投手王国の構築に大きく貢献。FA権を行使すれば複数球団による争奪戦は必至だろう。

高出塁率を誇る左打者


日本ハム・近藤健介


・近藤健介(日本ハム)
今季成績99試合出場、打率.302、8本塁打、41打点、8盗塁
通算成績1014試合出場、打率.307、52本塁打、446打点、41盗塁

 広角に安打を打ち分けるアベレージヒッターで、選球眼の良さにも定評がある。2019、20年には最高出塁率のタイトルを獲得するなど、毎年4割以上の出塁率をマーク。今季は右内腹斜筋肉離れで戦線離脱した影響で、規定打席に到達できなかったが、それでもきっちり打率3割をマークするのはさすが。温厚な性格でナインの人望も厚い。

長年稼働する右腕


阪神・西勇輝


・西勇輝(阪神)
今季成績23試合登板、9勝9敗、防御率2.18
通算成績303試合登板、110勝96敗1S1H、防御率3.13

 オリックスから2018年オフに阪神にFA移籍すると、在籍4年間で2度の2ケタ勝利をマークし、3シーズンで防御率2点台と抜群の安定感を維持している。牽制、フィールディング能力も高く、故障をせずに長年稼働している。首脳陣にとってこれほど頼もしい投手はいないだろう。今季中に海外FA権を取得したが、2度目の権利行使はあるだろうか。

心身ともにタフな二塁手


ロッテ・中村奨吾


・中村奨吾(ロッテ)
今季成績138試合出場、打率.257、12本塁打、68打点、15盗塁
通算成績991試合出場、打率.255、74本塁打、378打点、103盗塁

 攻守走3拍子そろった二塁手。守備能力が高く、打撃も広角に打ち分け、パンチ力がある。打率3割をマークしたシーズンが一度もないのが意外だが、中村の能力を考えれば十分にクリアできる数字だろう。今年は4月に新型コロナウイルスの陽性判定を受け、連続試合出場が630試合でストップしたが、復帰後はシーズン最終戦までスタメン出場。心身ともにタフであることも大きな魅力だ。

勝負強いスラッガー



・浅村栄斗(楽天)
今季成績143試合出場、打率.252、27本塁打、86打点、4盗塁
通算成績1662試合出場、打率.280、257本塁打、994打点、75盗塁

 勝負強さに定評があるリーグ屈指の強打者。西武から2018年オフに楽天にFA移籍し、20年に本塁打王を獲得するなどチームに不可欠な主軸として稼働している。今季は満足のいく成績ではなかったが、得点圏打率.317とチャンスの場面では頼もしい。16年から7年連続全試合出場を達成した。今季中に海外FA権を取得。楽天は全力で慰留する。

写真=BBM
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