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梶谷隆幸、中川皓太、高橋優貴、平内龍太…育成枠から復活目指す巨人の選手たち

 

 巨人梶谷隆幸高橋優貴中川皓太平内龍太立岡宗一郎高木京介太田龍山本一輝萩原哲横川凱花田侑樹の計11選手に自由契約を通達したことが発表された。上記の選手たちは故障からリハビリで復帰を目指しており、球団は全選手に育成契約を打診すると見られる。全盛期に輝きを放った選手たちも含まれており、彼らの復活が待ち遠しい。

状態が万全なら打線の核に


巨人・梶谷隆幸


・梶谷隆幸
今季成績 一軍出場なし
通算成績 956試合出場、打率.270、123本塁打、420打点、160盗塁

 昨年10月に腰椎椎間板ヘルニアの手術を受けて復帰を目指したが、3月に左ヒザを痛め、5月に左ヒザ内側半月板縫合手術を受けたため、今季は一軍試合出場がなしに。FA移籍して4年契約の2年目を終えたところだったが、故障からの回復に専念するため育成契約を結ぶ異例の措置となった。身体能力の高さは誰もが認めるが、故障の多さがネックになっている。本人も悔しさを感じているだろう。コンディションが万全であれば、打線の核になる選手であることは間違いない。

昨季のチーム最多勝左腕


巨人・高橋優貴


・高橋優貴
今季成績 10試合登板、1勝5敗、防御率5.40
通算成績 63試合登板、18勝24敗2H、防御率3.59

 昨年はチームトップの11勝をマーク。今季は左腕エースとしてさらなる飛躍が期待されたが、春先から状態が上がらず先発ローテーションから外れて救援に。5月以降は先発に戻ったが結果を残せず、6月以降はファーム暮らしだった。9月下旬に左ヒジ関節鏡視下クリーニング手術を受け、育成契約からはい上がることに。直球のキレはチーム屈指。課題の制球力を改善すれば、輝きを取り戻せる。

不可欠なセットアッパー


巨人・中川皓太


・中川皓太
今季成績 一軍登板なし
通算成績 212試合登板、11勝7敗24S60H、防御率2.95

 救援陣が不安定なチーム状況で、「中川がいてくれれば……」と感じた巨人ファンは少なくないだろう。チームに不可欠なセットアッパーとして投げ続けていた左腕だが、今年は春季キャンプ直前に腰痛を発症。患部の状態は一進一退を繰り返し、一軍のマウンドに戻ってこられなかった。本塁打が出やすい本拠地・東京ドームで1点台、2点台前半の防御率は驚異的。焦りは禁物だが、来季は一軍のマウンドで勇姿を見たい。

来季の開幕復帰を目指すリリーバー


巨人・平内龍太


・平内龍太
今季成績 53試合登板、4勝4敗13H、防御率4.32
通算成績 56試合登板、4勝5敗13H、防御率5.24

 プロ1年目の昨季は3試合登板に終わったが、今季は救援で稼働した。痛打を浴びた登板もあったが、身長185センチのがっちりした体格から最速157キロの直球で相手打者をねじ伏せる姿に期待を抱かせた。スプリット、カットボールの質を高めれば、安定感がグッと増すだろう。11月上旬に右ヒジクリーニング手術が予定されおり、来季の開幕復帰を目指す。

今季は初のサヨナラアーチも


巨人・立岡宗一郎


・立岡宗一郎
今季成績 54試合出場、打率.204、1本塁打、3打点、3盗塁
通算成績 450試合出場、打率.247、4本塁打、54打点、41盗塁

 ソフトバンクから2012年6月に巨人へ移籍し、攻走守3拍子そろったプレースタイルで10年以上チームを支え続けている。今季は4月9日のヤクルト戦(東京ドーム)で同点の延長10回に、梅野雄吾の直球を右翼席に運ぶプロ14年目で初のサヨナラアーチ。幸先の良いスタートを切ったが、6月9日の西武戦(ベルーナドーム)で、9回に右翼の守備で中堅・丸佳浩と交錯。担架で運ばれて負傷交代した。6月末に左ヒザ前十字靭帯再建術を受けてリハビリ生活に。もう一度、俊足でグラウンドを疾走したい。

制球力が持ち味のタフネス左腕


巨人・高木京介


・高木京介
今季成績 17試合登板、0勝1敗2H、防御率2.79
通算成績 246試合登板、10勝3敗2S38H、防御率3.50

 2019年に自身最多の55試合に登板するなど、制球力が持ち味のタフネス左腕。20年に股関節痛でリハビリ調整となり、同年オフに育成契約となったが、翌21年の開幕前に支配下昇格した。今季はコンディションが整わず、3度目の育成契約に。今年の9月に33歳になったが、まだまだ若手には負けられない。来季は救援でフル回転を目指す。

写真=BBM
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