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山口俊、金子千尋、松田宣浩…NPBで現役続行目指す選手たちの「他球団の評価」は?

 

 ドラフトで指名された選手が大きな希望を持ち、プロ入りの門を叩く季節がやってきた。同時に、実績のある選手たちの中には来季の戦力構想から外れ、野球人生の岐路に立たされている。山口俊金子千尋松田宣浩……NPBの他球団で現役続行を目指す意向を示した彼らの動向が注目される。
※球団名は今季までの所属球団

使い勝手がいい右腕


今季は巨人に在籍した山口


・山口俊(巨人)
今季成績1試合登板、0勝0敗、防御率0.00
NPB通算成績443試合登板、66勝66敗112S25H、防御率3.36
MLB通算成績17試合登板、2勝4敗1H、防御率8.06

 今季は1試合登板のみに終わったが、実力が大きく落ちたわけではない、若手のときは150キロを超える剛腕で守護神を務めたが、年齢を重ねて多彩な変化球を操る投球スタイルにモデルチェンジ。他球団の編成は「先発でも救援でも実績を残している投手なので使い勝手はいい投手」と評価する。35歳右腕に手を差し伸べる球団は現れるか。

最多勝2度の好投手


今季は日本ハムに在籍した金子


・金子千尋(日本ハム)
今季成績3試合登板、1勝2敗、防御率4.85
通算成績387試合登板、130勝94敗5S8H、防御率3.08

 オリックス時代に最多勝を2度獲得するなど、球界を代表する投手として活躍。日本ハムに移籍1年目も8勝を挙げるなど抜群の制球力を武器に白星を重ねてきた。近年は若手の台頭もあり、登板機会が減少。若手の良きお手本として日本ハムからコーチ打診を受けたが、他球団で現役続行を目指すことを決断。もう一花咲かせられるか。

攻守で魅了する「熱男」


今季はソフトバンクに在籍した松田


・松田宣浩(ソフトバンク)
今季成績43試合出場、打率.204、0本塁打、7打点、1盗塁
通算成績1910試合出場、打率.265、301本塁打、991打点、135盗塁

 攻守でファンを魅了するパフォーマンスで、元気印としてナインを鼓舞し続けた「熱男」は、ソフトバンク黄金時代の象徴だった。今季は出場機会が大幅に減少し、プロ17年目で初めてアーチがなかった。パンチ力のある打撃が再び復活するか。巨人が獲得に向けて調査していることがスポーツ紙で報じられたが、どのような決断を下すだろうか。

修羅場をくぐり抜けてきたベテラン


今季はオリックスに在籍した増井


増井浩俊(オリックス)
今季成績2試合登板、0勝2敗、防御率3.86
通算成績551試合登板、41勝47敗163S158H、防御率3.08

 日本ハムでは在籍8年間で50試合以上登板が6シーズン。オリックスにFA移籍後も18年に63試合、19年に53試合登板とブルペン陣を支え続けた。昨年から先発に転向したが、結果を残せず、ファーム暮らしが長くなっていた。先発、セットアッパー、抑えと起用法は幅広い。修羅場をくぐり抜けてきた38歳右腕の豊富な経験も大きな魅力だ。

竜で主力を張った外野手


今季は中日に在籍した平田


平田良介(中日)
今季成績51試合出場、打率.200、1本塁打、10打点、0盗塁
通算成績1227試合出場、打率.268、105本塁打、484打点、41盗塁

 ドラフト1位で入団し、中日一筋17年間。主力として活躍してきた平田が来季の戦力構想から外れる形となった。近年は度重なる故障の影響もあり、輝きを失っていた。他球団で現役続行の意向を示していたが、10月30日にYouTubeであらためてトライアウトを受けずに11球団から獲得の打診を待つ方向であることを明らかに。豪快なプレーが再び見られるか。

シュアな打撃が武器


今季は広島に在籍した安部


安部友裕(広島)
今季成績 一軍出場なし
通算成績 700試合出場、打率.264、25本塁打、160打点、49盗塁

 シュアな打撃と内野の複数ポジションを守れるユーテリティープレーヤー。2017年は自身初の規定打席に到達し、打率.310、4本塁打、17盗塁をマークするなど球団史上初となる16〜18年のリーグ3連覇に大きく貢献した。今季一軍出場なしもファームで37試合出場し、打率.368、出塁率.437を記録。躍動感あふれるプレーを一軍の舞台でもう一度見たい。

写真=BBM
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