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平田良介、山口俊、井納翔一、秋吉亮…NPBで現役続行志願の選手たちの去就は

 

 日本ハムからFA宣言した近藤健介が5球団による争奪戦の末、ソフトバンクに入団した。大きな期待を受けて今後の活躍が期待される一方、かつてのスター選手たちが戦力構想から外れる形で退団した。NPBで現役続行を望んでいるが、現時点で所属先は決まっていない。平田良介山口俊井納翔一秋吉亮……彼らに朗報は届くだろうか。
※カッコ内は最後に所属した球団

落合元監督が絶賛した素材


中日・平田良介


・平田良介(前中日)
今季成績51試合出場、打率.200、1本塁打、10打点、0盗塁
通算成績1227試合出場、打率.268、105本塁打、484打点、41盗塁

 中日一筋17年間の男は引退勧告を受け、他球団で現役続行を決断した。巧みな外野守備、広角に打ち分ける打撃で中心選手として活躍し、侍ジャパンで2017年のWBCに出場。18年に打率.329、9本塁打、55打点で首位打者争いを繰り広げ、自身初のゴールデン・グラブ賞を受賞した。だが、近年は故障と打撃不振で出場機会が減少。昨年は7月に「異型狭心症」と診断され、プロ入り最少の21試合出場に終わった。今季は開幕一軍入りを果たしたが、目立った活躍ができず戦力構想から外れる形に。落合博満元監督が絶賛した素材は、再びNPBの舞台に立てるか。

3年前の最多勝右腕


巨人・山口俊


・山口俊(前巨人)
今季成績1試合登板、0勝0敗、防御率0.00
NPB通算成績443試合登板、66勝66敗112S25H、防御率3.36
MLB通算成績17試合登板、2勝4敗1H、防御率8.06

 今季は若返りを図るチーム事情でファーム暮らしが続き、退団。ただこのまま終わってしまうのは惜しい。わずか3年前の2019年に15勝4敗、防御率2.91で最多勝、最高勝率(.789)、最多奪三振(188)のタイトルを獲得。リーグ優勝に貢献し、同年オフに球団史上初のポスティングシステムでブルージェイズに移籍した。昨季途中に巨人に復帰し、2勝8敗と大きく負け越したが、防御率3.56と打線の援護に恵まれない登板が多かった。横浜(現DeNA)では守護神を務めるなど、先発と救援どちらでも起用できる。先発なら5、6番手、リリーバーなら層の薄い球団で重宝できるのではないだろうか。

36歳の本格派右腕


前巨人・井納翔一


・井納翔一(前巨人)
今季成績7試合登板、1勝0敗1H、防御率1.80
通算成績180試合登板、51勝61敗1S11H、防御率3.98

 勝負の世界は厳しい。2年前の20年オフ。DeNAから巨人にFA移籍した際は先発ローテーションで期待されたが、昨季は5試合登板で防御率14.40と散々な結果に。今季は救援登板した8月6日のヤクルト戦(神宮)で移籍後初白星を飾ったが、わずか2年の在籍で退団が決まった。12球団合同トライアウトに参加するなど、大きな故障がなくコンディションは良い。先発だけでなく、ロングリリーフもできる。36歳の本格派右腕がマウンドで躍動する姿を、再び見られるか。

独立リーグからNPB復帰も……


前ソフトバンク・秋吉亮


・秋吉亮(前ソフトバンク)
今季成績2試合登板、0勝0敗、防御率13.50
通算成績381試合登板、20勝24敗71S78H、防御率3.05

 日本ハムで「ノンテンダー」により、昨オフに自由契約で退団。独立リーグ・福井ネクサスエレファンツでプレーしていたが、7月16日にソフトバンクへ途中入団する。故障者が続出し、手薄になった救援陣で期待が大きかったが、2試合登板でいずれも失点して結果を残せずに退団が決まった。ヤクルト在籍時は入団1年目から3年連続60試合以上登板するなど鉄腕ぶりを発揮し、セットアッパー、抑えで活躍した。12球団合同トライアウトに参加したサイド右腕は、もう一度あの輝きを取り戻せるか。

写真=BBM
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