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ロッテ入団のポランコ&メルセデスに「巨人時代より活躍できる」の期待が

 

パワーが大きな魅力


2022年は巨人で24本塁打を放ったポランコ


 昨季5位に低迷したロッテ井口資仁前監督が退任。吉井理人監督が就任し、チームが変わろうとしている。

 現時点でFAやトレードなどで目立った補強が見られないが、グレゴリー・ポランコとC.C.メルセデスの「元G戦士」2人を獲得した。スポーツ紙デスクは、両助っ人の活躍に期待を込める。

「ポランコは来日2年目で日本野球に適応するでしょう。外野の守備に不安があったが、指名打者で常時出場すれば30本塁打をクリアできる力は持っている。メルセデスも能力は高いがスタミナ不足を指摘され、なかなか殻を破れずにいた。環境を変えることは野球人生の良い転機になる。巨人時代より活躍できる可能性は十分にあると思います」

 ポランコはメジャー通算96本塁打、98盗塁と実績十分。巨人ではクリーンアップで期待されたが、打率.240、24本塁打、58打点と確実性に物足りなさを残した。得点圏打率.188とチャンスで凡退する場面が目立ち、外野の守備範囲も狭かったことから、勝負どころの夏場ではスタメンから外れることが。本塁打はコンスタントに打っていたが、推定年俸2億5000万円と高額だったことから、契約延長を見送られて退団が決まった。

 打撃の精度を高める必要があるが、きっちりとらえれば軽々とフェンスを越えるパワーは大きな魅力だ。ロッテは昨季リーグ5位の97本塁打。山口航輝の16本塁打がチームトップで、20本塁打をクリアした選手が1人もいなかった。2016年に日本ハムで本塁打王を獲得するなど来日通算213本塁打をマークしたブランドン・レアードは、打率.189、15本塁打。長距離砲のレオニス・マーティンも打率.163、9本塁打と打撃不振に終わったのが大きな誤算だった。

 ポランコがクリーンアップで本塁打を量産すれば、相手バッテリーに与える重圧が変わってくる。吉井監督は「とてもいい選手。パワーがあって、大きなホームランを打っている印象。あの打撃ならパ・リーグのどこの球場でも、しっかりとスタンドインすることができると思う。長打力を期待しているのでホームランをたくさん打ってチームに貢献してほしい」とコメントしている。

先発陣の中心に


 巨人から日本国内に他球団に移籍した助っ人外国人で、活躍が印象的だったのがホセ・ロペスだ。13年から巨人で2年間プレーし、DeNAで15年から6年間稼働した。筒香嘉智と共に打線の中核を担い、17年に打率.301、30本塁打、105打点で打点王、最多安打(171本)のタイトルを獲得。20年に史上初のMLB、NPBの両リーグで1000安打ずつマークし、通算2000安打を達成した。一塁の守備も名手として知られ、ゴールデン・グラブ賞を計5度受賞。DeNAファンに愛された選手だった。メジャーで実績を残し、日本野球でも成功したロペスの生き様はポランコの良きお手本になるだろう。

メルセデスは巨人時代の2019年に8勝をマークしている


 巨人で19年の8勝が自己最多のメルセデスは、ロッテ移籍で2ケタ勝利がノルマになる。先発陣を見ると、美馬学の10勝がチームトップ。佐々木朗希は9勝、エンニー・ロメロが8勝、石川歩が7勝、小島和哉本前郁也が3勝、二木康太佐藤奨真が2勝だった。ロメロが今季限りで退団し、先発ローテーションの6枚は固まっていない。メルセデスは先発の中心的存在で力を発揮することが求められる。

写真=BBM
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