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阪神・佐藤輝明が初実戦で猛打賞 他球団から「覚醒の予感」と警戒の声が

 

打撃フォームの改造に着手


生まれ変わった打撃を見せている佐藤


 打撃フォーム改造に取り組む阪神佐藤輝明が、生まれ変わろうとしている。

「五番・三塁」でスタメン出場した2月15日の練習試合・楽天戦(金武)で、猛打賞4打点の大暴れ。初回一死二塁の好機で右中間に適時二塁打を放つと、2回も二死二、三塁のチャンスで落ちる球に対応して2点中前適時打。さらに3回二死満塁の好機でも、フルカウントから内角低めの変化球を右翼に運ぶ適時二塁打と今季初実戦で満点回答を出した。

 昨季は全143試合出場し、打率.264、20本塁打、84打点。新人から2年連続20本塁打をマークしたが、潜在能力を出し切れているとは言えない。状態が悪くなると直球に差し込まれ、変化球にバットが空を切る。岡田彰布監督の期待が大きいからこそ、求める水準が高い。確実性を上げるために、今オフから打撃フォームの改造に着手。バットのグリップを頭上で構えていたが耳の近くまで下げて寝かせ、体の近くまで引き付けていたミートポイントも前に修正した。

 すぐに結果が出るほど、甘くはない。キャンプ初日は全体練習のフリー打撃でサク越えがゼロ。だが、日に日に新フォームがなじむようになってきた。9日のシート打撃では西純矢の変化球をバックスクリーンに運び、15日の楽天戦では粘り強い打撃内容で猛打賞の活躍。他球団のスコアラーは「昨年と比べて重心が下がったことで、空振りしていた球をヒットゾーンに捉えられるようになっている。詰まっても内野の頭を越す打球を打たれると、投手のダメージは大きい。直球への対応はこれから見ていきますが、もともとは能力が高い選手。昨年も打撃で試行錯誤しながら、20本塁打マークしている。新しい打撃フォームがハマれば覚醒の予感がする。厄介ですよ」と警戒を強める。

岡田監督の構想


 岡田監督の構想は四番・大山悠輔、五番・佐藤だ。指揮官は週刊ベースボールのコラムで、佐藤について、「打撃を変えることが重要やけど、うまくチェンジできれば、必ずジャンプアップできると思うし、タイトルだって可能性は出てくるに違いない」とその素質を高く評価した上で、こう綴っている。

「振り返れば打撃の主要3部門、本塁打、打点、打率のタイトルホルダーが阪神から消えて久しい。特に日本人のタイトル獲得者よ。マートン、ゴメスなど外国人のタイトル獲得はあったけど、日本人でいえば2011年の新井(新井貴浩広島監督)の打点王にまでさかのぼる。オレが監督だった前回は今岡(今岡誠=現真訪)が打点王になっているが、やはりそういう選手が現れるのはチームにとって間違いなく起爆剤になる。2005年のリーグ優勝はその好例。ああいうシーズンになれば……とオレは祈っている。いま描いてるのは一番・近本(近本光司)が安打と四球で出塁率を高め、それを大山、佐藤輝でかえす。もちろんホームランもあればタイムリーも。そうなればホームラン王に打点王が、と理想形を考えているのよね」

今岡コーチの現役時代のように


 今季から一軍の打撃コーチに就任した今岡コーチは、リーグ優勝を飾った2005年に不動の五番打者で活躍。全146試合出場で、打率.279、29本塁打、147打点をマークした。驚異的な勝負強さを誇り、得点圏打率は.370。147打点は阪神の歴代最多記録で、NPBでも歴代3位という好記録で打点王に輝いた。

 佐藤も走者を還すポイントゲッターとしての役割が求められる。今岡打撃コーチの05年の活躍は神がかっていたが、佐藤も一皮むけるためには近づきたい。新しい打撃フォームで、チームを勝利へ導く。

写真=BBM
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