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【高校野球】センバツ組み合わせが決定!“連覇”を狙う大阪桐蔭、仙台育英に注目

 

それぞれ敦賀気比、慶應と対戦


春連覇を狙う大阪桐蔭高は敦賀気比高と初戦[2回戦]で対戦する[左は敦賀気比高・浜野孝教主将、右が大阪桐蔭高・前田主将]


 第95回記念選抜高校野球大会の組み合わせ抽選会が3月10日、大阪市内で行われた。

 連覇を狙う2校のカードを紹介する。

 2017、18年以来、史上初となる2度目の春連覇を狙う大阪桐蔭高は、初戦(2回戦)で敦賀気比高(福井)と対戦(第3日第3試合)する。同校は昨年11月の明治神宮大会で大会史上初となる2年連続優勝を飾っており、今大会もV候補の筆頭である。

 148キロ左腕・前田悠伍(3年)は3季連続出場で、主将として甲子園のマウンドに戻ってくる。春夏連覇を狙った昨夏は下関国際高との準々決勝で惜敗。5回途中から救援も、1点リードの9回表に2失点で逆転負けを喫した。

「甲子園での借りは、甲子園でしか返せない」

 前田は涙を流した昨夏の無念をずっと忘れておらず、極端な話、8月18日で時間が止まっているという。名実ともチームリーダーとして、大会の主役へと上り詰めるつもりだ。

仙台育英高・山田脩也主将は初戦[2回戦]のカードに慶応高を引いた


 昨夏の甲子園で東北勢初制覇を遂げた仙台育英高(宮城)は、史上5校目の夏春連覇がかかる。初戦(2回戦)の相手は慶応高(神奈川)に決まった(第4日第3試合)。グレー地の仙台育英高のユニフォームは慶応義塾をモチーフとしている。かつて同校はアイボリーが基調で、胸の「IKUEI」は黒にオレンジの縁取り、欧文書体もプロ野球・巨人に近いデザインだった。仙台育英学園理事長の加藤雄彦氏は慶大出身。85年秋以降、新たな時代を築き上げていく信念の下、慶應義塾の了承を得た上で、モデルチェンジした背景がある。活動拠点の真勝園グラウンドが1999年に完成した際には慶応高と記念試合を開催し、以降も定期的に練習試合を組む親密な関係だ。

 仙台育英高は昨秋の東北大会優勝、慶応高は昨秋の関東大会4強と、実力伯仲の熱戦が期待される。慶応高にはNPB通算525本塁打を放った清原和博氏(元オリックスほか)の次男・勝児内野手が在籍しており、注目の一戦となるはずだ。

センバツ初戦の組み合わせ


センバツ抽選会は4年ぶりに対面で実施された


 なお、初戦の組み合わせは下記である。
※対戦カードの左は一塁側、右は三塁側

◆第1日 3月18日(土)
▽10:30 1回戦
東北(宮城)−山梨学院(山梨)
▽13:00 1回戦
北陸(福井)−高知(高知)
▽15:30 1回戦
大垣日大(岐阜)−沖縄尚学(沖縄)


◆第2日 3月19日(日)
▽9:00 1回戦
東邦(愛知)−鳥取城北(鳥取)
▽11:30 2回戦
大分商(大分)−作新学院(栃木)
▽14:00 2回戦
英明(香川)−智弁和歌山(和歌山)

◆第3日 3月20日(月)
▽9:00 2回戦
海星(長崎)−社(兵庫)
▽11:30 2回戦
二松学舎大付(東京)−広陵(広島)
▽14:00 2回戦
敦賀気比(福井)−大阪桐蔭(大阪)

◆第4日 3月21日(火)
▽9:00 2回戦
能代松陽(秋田)−石橋(栃木)
▽11:30 2回戦
龍谷大平安(京都)−長崎日大(長崎)
▽14:00 2回戦
仙台育英(宮城)−慶応(神奈川)

◆第5日 3月22日(水)
▽9:00 2回戦
光(山口)−彦根総合(滋賀)
▽11:30 2回戦
常葉大菊川(静岡)−専大松戸(千葉)
▽14:00 2回戦
城東(徳島)−東海大菅生(東京)

◆第6日 3月23日(木)
▽9:00 2回戦
健大高崎(群馬)−報徳学園(兵庫)
▽11:30 2回戦
氷見(富山)−東北と山梨学院の勝者
▽14:00 2回戦
北陸と高知の勝者−履正社(大阪)

◆第7日 3月24日(金)
▽9:00 2回戦
クラーク国際(北海道)−大垣日大と沖縄尚学の勝者
▽11:30 2回戦
東邦と鳥取城北の勝者−高松商(香川)

写真=宮原和也
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