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WBC2023展望企画

【WBC2023】懐かしの「ディンゴ」が監督のオーストラリア。山本由伸は破壊力十分の打線を抑え切れるか

 

相手チームの情報をどこで仕入れたらいいのか


WBC公式プログラム表紙


 侍ジャパンが3月11日のチェコ戦(東京ドーム)で10対2と快勝した。これで3連勝。ほぼ1次ラウンド突破を確実にした。四番・村上宗隆(ヤクルト)にようやくヒットが出たのは朗報だが、ショートの源田壮亮(西武)の骨折はあまりに痛い。

 3戦目、相手はオーストラリアだ。2022年11月の侍ジャパンとの試合では1対8、0対9と、ともに大敗しているが、ここまで韓国を8対7、中国を12対2と破り、調子を上げ、日本と戦う。

 監督はデーブ・ニルソン。1999年、メジャーのオールスターにも出た捕手だが、翌年のシドニー・オリンピックに出るため、中日に入団。登録名は「ディンゴ」だった。不振が続き、同年途中退団しただけに中日ファンには苦い名前かもしれない。

 先発は発表されていないが、2017年のWBCにも出場した実績あるアサートンがまだ投げていない。ただ、1戦目は8人を使ったが、日本戦を球数制限で登板できないのは、中国戦で先発したグロゴスキとリリーフのウィンのみ。MLBマイナー所属の若手も多く、早めの継投が予想される。

 打線は大型選手がそろい、2試合連続本塁打のグレンディニングをはじめ、破壊力十分。南半球のオーストラリアだけに体の仕上がりは一番と言えるかもしれない。2022年、2Aで29盗塁をマークしたホワイトフィールドの足にも注目だ。

 情報量の少ない相手国をもっと知りたい皆さんへのお勧めが、試合会場の東京ドーム、全国書店で発売中の公式プログラムだ(一部ネット販売では値段が高騰しているようですが、定価税込み1800円です)。

 栗山英樹監督、大谷翔平、村上の貴重なインタビューのほか、出場全20か国の選手紹介&戦力分析も掲載されている。

 悲願の世界一奪還へ向け、選手とともに戦うため――。まずは敵を知ることから始めよう!
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