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【大学野球】「ついに、この神宮球場に歓声が戻ってきます」 東京六大学での選手宣誓にスタンドから沸き起こった拍手

 

4月8日に神宮球場で開幕


昨季、春秋連覇を遂げた明大の主将・上田が選手宣誓を行った


 東京六大学リーグ戦は4月8日に神宮球場で開幕。開会式では昨秋の優勝校である明大の主将・上田希由翔(4年・愛産大三河高)が選手宣誓を行った。82秒にわたる全文を掲載する。

「宣誓。

今年、WBCが開催され、日本代表の活躍は多くの人々に感動と、勇気を与えました。

選手が全力でプレーし、見る人が全力で応援をする、ただ純粋に野球を楽しむ人々の姿が、そこにはありました。

4年前、この神宮球場には本来の東京六大学野球はありませんでした。

さまざまな制限がかかり、歓声のない神宮球場で私たちは戦い続けてきました。

ついに、この神宮球場に歓声が戻ってきます。

この日を待ちわびていた多くの人々とともに、全身全霊で戦い抜くことを誓います。

令和5年4月8日
選手代表
明治大学野球部主将 上田希由翔」

開会式は2019年秋以来となる6校が参加[写真=矢野寿明]


「ついに、この神宮球場に歓声が戻ってきます」と言った後には、スタンドからは拍手が沸き起こった。東京六大学野球の華である応援を、ファンも待ち望んでいたのである。今春からは内野の応援席が復活し、コロナ禍以前の2019年秋までの従来の姿が戻った。

昨秋まで応援団[部]による応援は応援団[部]活動エリアで、観客の立ち入りを禁止していたが、今春から従来のスタイルに戻り、内野の応援席が復活した[写真=矢野寿明]


 この日の開会式は、全6校が行進。2020年春から昨秋までのオープニングセレモニーは、開幕試合が組まれた2校のみが参加する縮小で行われていた。六大学のすべてのユニフォームがそろう光景は壮観であった。

 第8週に組まれる5月27、28日の早慶戦まで、天皇杯をかけた熱戦が繰り広げられる。

文=岡本朋祐 写真=BBM
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