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V奪還へ補い合って積み上げる勝利 投打に好バランスなソフトバンク

 

しぶとく、粘り強く


前日の大関に続き、4月9日の西武戦に先発した藤井も粘りの投球。連敗を止めた


 開幕からの連勝は「5」まで伸びた。その後、連敗を喫するも、4月9日の西武戦(鹿児島)に勝利して首位は譲らず。チームの至上命題である3年ぶりのリーグ優勝に向けて、ソフトバンクがまずは上々のスタートを切ったと言っていい。

 投打のバランスの良さが光る。4月9日現在、チーム打率.258はリーグ2位で、32得点は同トップタイ。チーム防御率1.52、15失点も同トップ(最少)だ。4月2日のロッテ戦(PayPayドーム)では、ソフトバンク打線が8安打に対してロッテ打線は10安打。しかし、攻撃陣が2回の好機を逃さずに4点を先制したことで、投手陣も粘って6回の3失点でとどめた(試合結果は5対3)。

 8日の西武戦(宮崎)も先発・大関友久が初回、先頭の愛斗に本塁打を浴びたが、2回以降は制球も落ち着いて安定した投球で凡打の山を築き、9回途中1失点の力投。敗戦の中にも光明はあった。と同時に攻撃陣としても、2日続けてやられるわけにはいかないという思いがあったはずだ。9日は、初回から3者連続三振と力強い投球で打者を封じ込んでいく先発・藤井皓哉を後押しすべく、少ないチャンスでしぶとさを発揮。4回に連打と死球で一死満塁をつくると犠飛、再び満塁としてからの連続押し出し四球で3点を奪った。ランナーを背負ってからも粘り強い投球を続けていた藤井は、5回途中2安打無失点で今季2勝目を挙げている(試合結果は3対1)。

 投手陣が苦しいときは、攻撃陣が奮起。攻撃陣が苦しいときは、投手陣が踏ん張る。補い合って、勝利を着実に積み上げていく。

写真=BBM
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