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西武が憧れの選手を守備位置でお出迎えする「SEED スターティングキッズ」を実施! 西川愛也「今後もこどもたちから直接応援の言葉をもらえるように」

 

SEEDスターティングキッズの様子[球団提供]


 西武は、5月2日と4日の試合開始直前に、守備位置に就く選手たちをファンクラブのジュニア会員が出迎える「SEED(シード) スターティングキッズ」を実施した。試合が始まる直前の緊張感漂うグラウンドで、抽選で選ばれた18人のこどもたちが2人ずつ投手を除く各ポジションで選手たちを出迎えてエールを送るイベントだ。こどもたちには、その場で選手たちから直筆サイン入りボールが贈られる。イベントへの応募数は2日が495人、4日は730人だった。

 8日には新型コロナウイルスの感染法上の分類が5類に引き下げられることもあり、今季から各球団が徐々に選手とのふれあい企画を実施するなか、西武も勝利時に選手がバックネット裏の階段を上がりファンとふれあう「ビクトリーロード」や、試合終了直後のグラウンドでこどもたちと選手がベースランニングで交流するイベントを復活させている。「SEEDスターティングキッズ」も2019年まで行っていた「SEED 花道ハイタッチ」イベントをアレンジし、今季から実施することになった。普段は立ち入る機会がない試合前のグラウンド、ベンチから自分の下へ走ってくる選手は、こどもたちの目にどう映ったのだろうか。

 2日にセンターで西川愛也を出迎えた東村山市の今成汐音さん(10)は、「緊張したけど、『がんばってください!』と声を掛けたら『期待に応えられるようにがんばるよ!』と言ってもらえました! ボールももらえてうれしかったです!」と興奮気味に話してくれた。もらったサインボールはグッズショップで買ったボールケースに入れて飾るとのこと。父親の敦さんは、「2019年の途中から友人の誘いで入会しましたが、すぐにコロナが蔓延し、なかなか選手とふれあえるイベントに参加できませんでした。ただ今回、メルマガでこのイベントを見て、こどもに貴重な体験をしてほしいと思い、応募しました。座席から見ていましたが、(息子が)緊張しているのが手に取るように分かりましたね(笑)。ぜひ他の方にもおすすめしたいなと思います」と語った。

 ボールを手渡した西川は、「めちゃくちゃ可愛くて癒しでした! これからもスタメンで出てこどもたちにボールを渡せるように、そして応援してもらった分プレーで返せるようにがんばります」とコメント。10秒にも満たないほんのわずかな時間だが、こどもたちにとっては特別な場所で憧れの選手とふれあえる、かけがえのない時間だったようだ。

「SEEDスターティングキッズ」は2023シーズン中に25回開催予定で、応募条件はファンクラブのジュニア会員であること。ジュニア会員は、年会費2200円(税込)で、全試合(※試合日当日、引換対象席種に残席がある場合に限る)を無料で観戦できるほか、こども向け施設のテイキョウキッズルーム、テイキョウキッズフィールドが30分無料で利用可能。スターティングキッズ以外にもさまざまな選手とのふれあいイベントに参加できたり、新しくなったホームユニフォームのレプリカがもらえたりと特典も多い。

 地元・所沢市出身でジュニア会員だった羽田慎之介は、ブルペン付近の座席で投手たちの投球練習を見に何度も足を運んだという。羽田は当時を振り返りながら「小学校1年生から5年生くらいまで入っていました。ピンバッチをコレクションして楽しんでいましたね。ジュニア会員だと、たくさん試合を観に来ることができたので良かったです。ぜひジュニア会員になって球場にたくさん足を運んで応援してほしいです!」と語った。
週刊ベースボール編集部

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