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【大学野球】慶大に3分けを挟んで15連敗中の立大 長いトンネルを脱出するために集中するのみ

 

1回戦は引き分けに


立大は慶大1回戦を引き分けた[プロ併用日のため9回打ち切り]。1点リードの9回表に3対3に追いつかれ、9回裏は満塁の好機を生かせなかった。溝口監督[左から2人目]は「明日が初戦」と切り替えを強調した


 立大が慶大から勝ち点(2勝先勝)を挙げたのは2016年春が最後。18年秋の3回戦から昨秋まで3引き分けを挟んで、15連敗中だ。

【立大・対慶大の2016春以降の戦績】
2016春 〇〇
  秋 ●●
2017春 △〇●●
  秋 ●●
2018春 〇●●
  秋 ●〇●
2019春 ●●
  秋 ●●
2020春 ●
  秋 ●●
2021春 ●●
  秋 ●△
2022春 ●△●
  秋 △●●
※2019年秋までは2勝先勝の勝ち点制。2020年春は1試合総当たり、20年秋から21年秋までは各校10試合のポイント制(1カード2試合)。22年春から勝ち点制が復活

 5月13日に行われた慶大1回戦。立大は1点をリードして9回表を迎えたが、同点に追いつかれてしまった。その裏、二死満塁とサヨナラのチャンスも、後続が倒れた。3対3。この日はプロ併用日のため、連盟規定により9回打ち切り。立大は長いトンネルを脱出することができなかった。

 立大・溝口智成監督は試合後、努めて前向きに話した。

「引き分けが増えてきているので、そこはプラスに思っていますが……。勝ち切れなかった、という雰囲気にはしたくない。引き分けは計算上(勝ち負け、勝率にも)影響しない。明日が初戦のつもりでやる」

 仮に苦手意識を口にしてしまえば、相手に弱みを見せることになる。

 慶大・堀井哲也監督は立大との相性について「引き分けに持ち込めたということだと思います。特に相手は……。(追いついた9回表は)三番からの打順でしたので、誰か一人でも出てくれれば、と思っていました。よく追いついた。9回裏のピンチも切り抜けたのは、よく頑張ったと思います」と淡々と話した。

 立大にとって「15連敗」という数字は残ったまま。しかし、学生野球は毎年、選手が入れ替わる。毎シーズン、目の前の一戦を必死になって戦う、その結果に過ぎない。一つ勝てば必ず、流れは変わるはず。溝口監督は「ロースコアで何とか1点、守り切るようにする。そういうチームづくりをしてきたので、体現したい」と語った。立大としては気持ちをリセットして、2回戦に集中するだけである。

文=岡本朋祐 写真=矢野寿明
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