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【大学野球】本塁打記録更新の期待がかかる慶大・廣瀬隆太 主将としてこだわるのは打点

 

立大1回戦で通算17号


慶大の主将・廣瀬は立大1回戦でソロ本塁打。通算17号は東京六大学の歴代9位タイである


 気の早いことは承知の上で、カウントダウンに入ったと言えるかもしれない。

 慶大の三番・廣瀬隆太(4年・慶應義塾)は5月13日、立大1回戦の1回表二死走者なしから右越えソロを放った。

 1年秋から2、1、3、4、3本を積み上げ、自身最多タイの今季4号。歴代9位タイの17号とした。慶大では大森剛(元巨人ほか)と並ぶ数字である。試合は2対3のビハインドで慶大が9回表に追いつき、引き分けへと持ち込んだ(プロ併用日のため9回打ち切り)。

 歴代9位について問われた廣瀬は「特に意識していないですが、光栄なことだと思います」と、感想を述べた。

 飛距離は規格外だ。ジャストミートすれば、簡単にスタンドインするパンチ力である。この日は逆方向への一発となったが「真っすぐが、振り遅れた感じ。その中でも打球が伸びてくれたので良かった」と振り返った。

 東京六大学歴代1位は、慶大の先輩・高橋由伸(元巨人)の23本塁打である。リーグ戦開幕前、廣瀬は小誌の取材でこう語っていた。

「もちろん、記録というのはつくりたいですけど、1年春からの積み上げていた証しでもあります。4年生として、評価されるような成績を残したいと思います。由伸さんの23本塁打? 正直、結構難しい目標だと思っていますが、チャンスがあるならば打ちたいです」

 立大1回戦を終えて、打率.211(36打数8安打)、5打点。すべて本塁打による打点である。廣瀬としては、納得のいく結果ではない。

 慶大は今春は立大、早大との2カード、そして秋のシーズンを残し、本塁打記録更新に期待がかかる。しかし、主将として廣瀬がこだわるのは、打点を挙げることだという。チームの勝利に貢献する1打席に集中していく。

文=岡本朋祐 写真=矢野寿明
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