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都市対抗2023

【都市対抗2023】「一戦一戦、必死に戦うだけ」無欲の姿勢で3年ぶりの都市対抗に挑む三菱自動車岡崎

 

指揮官は社会人野球のレジェンド


三菱自動車岡崎・梶山監督は就任2年目だ[写真=BBM]


 第94回都市対抗野球大会は7月14日から25日まで東京ドームで熱戦が展開される。開幕まで注目チーム、選手を紹介していく。

 無欲の姿勢がむしろ不気味だ。三菱自動車岡崎(東海地区第3代表)を率いて2年目の梶山義彦監督(静岡高)は、3年ぶり出場の都市対抗の目標についてこう言った。

「皆さん『優勝』と言われるんでしょうけど、まだ狙えるようなチームではない。一戦一戦、必死に戦うだけです」

 現役でプレーした三菱ふそう川崎時代は、左の強打者として都市対抗優勝を経験。プロアマ合同チームを編成した2000年のシドニー五輪に出場し、社会人ベストナインは2回受賞。社会人野球の一時代を築いた、レジェンドである。

 三菱自動車岡崎のコーチを経て、監督に就任した1年目の昨年は、都市対抗東海地区二次予選(第6代表決定トーナメント3回戦)で敗退した。

「昨年に続いて、今年も初戦(第1代表決定トーナメント1回戦)でこけて、第3の山(第3代表決定トーナメント)に下りたんですけど、そこから(負けて)第6トーナメントの山に下りずに(4連勝で)勝ち切れたのは、1年かけて、チームとして力がついたのかな、と思います」

 東海地区二次予選は、約3週間に及ぶ長丁場。

「オンとオフをしっかりやらないと、気持ち的にもたない。雨が降って延びたのは、ウチにとってはプラスだった」と、昨年の悔しさを生かせたという。

 最後に、キーマンを挙げてもらった。

「投手は予選でフル回転した秋山翔(武蔵大)がエース。野手はベテランの小室和弘(明大)、新人の古川智也(慶大)がキーマンになります」

 昨年ヘッドコーチには、かつて「ミスター日産」と言われた伊藤祐樹(福井工大)が就任し、梶山監督を支える。選手、コーチとして百戦錬磨も、指揮官では初の都市対抗となるが「迷ったら前へ進め、ではないですが、ガンガン行きたいと思います」と意気込んだ。

 2001年には都市対抗野準優勝の実績がある三菱自動車岡崎。1回戦はセガサミー(7月19日、18時)と対戦する。

文=岡本朋祐
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