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都市対抗2023

【都市対抗2023】チアダンスで応援を盛り上げた岡部央さん 総勢80人のパフォーマンスも披露

 

本大会前には6時間の練習も


東芝応援指導部・岡部さんは今年度からチアリーダー責任者を務める[写真=BBM]


 第94回都市対抗野球大会は東京ドームで熱戦が展開されている。7月25日の決勝まで、栄光の黒獅子旗をかけた戦いをリポートする。

 9日目(7月22日)の第2試合。ベスト8をかけた東芝(川崎市)と三菱重工East(横浜市)の2回戦は西関東地区対決となった。

 スタンドからチアダンスで応援を盛り上げたのは、東芝応援指導部で今年度からチアリーダー責任者となった岡部央(ちか)さんだ。

「東芝では6年目ですが中学時代からチアをやっていて、大学でも応援団に所属していました。今は地元のチアリーディングチームで指導もしています」

 岡部さんがスタッフとして携わっているチーム「Polar Bear」は、今年5月にアメリカ・フロリダと行われた世界大会で3位になった実績がある。

 岡部さんが率いる女性のチアリーダーは現在8人。経験者や応援に興味がある社員が所属しており「今年は都市対抗の予選が始まる前の4月中旬から練習を始めました。週1回のペースで、だいたい3時間。本大会の前には6時間も練習したことがあります」。見せどころはヒットを打ったときなどに流れる『フットルース』。

「サビのところの振り付けなんですが、腕を縦にして互い違いに上下に振ったり、横にして開いたり閉じたりを繰り返します。簡単なので、子どもたちがマネしている姿もよく見かけます」

 長らくテレビCMで使用され「みんなみんな東芝 東芝マーク」のフレーズで知られる『光る東芝の歌』も応援に用いられており「ベテラン社員のなかで楽しみにしている方が多いそうです」とファンも多いようだ。

青い座席が赤に染まる光景


西関東地区対決となった三菱重工Eastとの2回戦。東芝の応援席は赤で埋まった[写真=BBM]


 岡部さんの本領が発揮されたのは、七十七銀行との1回戦の5回終了後に応援団が行ったスペシャル・パフォーマンス「SHOW TIME」だ。「Polar Bear」の小学校1年生から大学生までのメンバーが助っ人としてステージに立ち、男子のリーダーも加わってなんと総勢80人によるパフォーマンス。スタンツやトスと呼ばれる、人の上に人が立ち、さらに宙へ飛ばすアクロバティックな技を見せた。

 同パフォーマンスの構成を担ったのが岡部さんだ。「空中に飛ばすのは4人同時に。人が人を乗せるのは1シーンで14人同時にやりました」。まさに圧巻と言える、大迫力のプログラムに観客席からは「すごい!」という声が聞かれるほどで「事前に全員で合わせる機会が作れず、本番の一発勝負だったのですが、たくさんの歓声をいただけてうれしかったです」と振り返った。

 東芝のユニフォームは会社のコーポレートカラーの赤色が使われており、野球部を応援するファンも赤色のレプリカユニフォームにうちわや選手名の入ったタオルなどを持って応援するが「東京ドームの青い座席が赤に染まる光景が好きなんです」と岡部さん。2回戦も真っ赤なスタンドを前に必死の応援を見せたが、三菱重工Eastとの一戦は0対8で敗退。「まだ入社してから都市対抗で優勝したことがないので、日本一になるところが見たいです」と話していたが、夢は持ち越し。応援部の熱き思いも背負い、東芝野球部は2010年以来の黒獅子旗奪取への挑戦は続く。

取材・文=大平明
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