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【U-18W杯】高校日本代表でも一番を打つ丸田湊斗 木製バットでも非凡なバットコントロールは健在

 

「今日の一、二番は悪くない」


高校日本代表の「一番・中堅」に入った丸田。自身初となった対外試合の第3打席で左前打を放った


 第31回WBSC U-18ベースボールワールドカップ(台湾、8月31日開幕)に出場する侍ジャパンU-18代表(高校日本代表)が8月26日、東京都内のグラウンドで大学生と練習試合を行い、2対4で敗退した。

 高校日本代表の斬り込み隊長を務めたのは、甲子園で107年ぶり2度目の全国制覇に貢献した慶応高・丸田湊斗(3年)だった。一番・中堅。慣れ親しんだ打順で、第3打席では左前打を放った(4打数1安打)。

 仙台育英高(宮城)との決勝(8月23日)では、決勝史上初の先頭打者アーチ。俊足巧打のトップバッターに加えて、甘いマスクから一躍、脚光を浴びている。優勝翌日の24日に神奈川へ凱旋し、休む間もなく、25日にチームへ合流。この日が実戦初出場となった。

 チームを指揮する馬淵史郎監督(明徳義塾高監督)は「ちょっと、疲れ気味と聞いている」と明かし、コンディションを慎重に見極めながらも、丸田は1試合フル出場。第2打席では自打球を足に当て、馬淵監督はベンチへ退くか確認したが、本人はプレー続行を直訴。二番には仙台育英高で不動の一番を務めた橋本航河(3年)が入った。馬淵監督は「これからの適性を見て決めますが、今日の一、二番は悪くない」と、手応えを語っている。

試合後は多くの報道陣が取り囲んだ。甲子園以降、注目度が日に日に増している


 金属バットから木製バットに変わっても、丸田の非凡なバットコントロールは健在だった。追い込まれてからはノーステップ打法に切り替えるスタイルは、高校日本代表でも不変。「欲を出さない。目線のブレ」と2つの効果があるという。試合後の取材では多くのテレビカメラと、記者が取り囲んだ。注目度は増しているが、本人は自身のプレーに集中する。

文=岡本朋祐 写真=菅原淳
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