週刊ベースボールONLINE

高校野球リポート

【U-18W杯】井端弘和臨時コーチの指導から新たな発見 守備力を武器に世界一を目指す山田脩也

 

実戦に生きるアドバイス


仙台育英高・山田[右]は臨時コーチを務めたU-12代表・井端監督[左]から指導を受けた


 第31回WBSC U-18ベースボールワールドカップ(台湾、8月31日開幕)に出場する侍ジャパンU-18代表(高校日本代表)が8月27日、東京都内のグラウンドで練習を行った。

 午前8時30分からの全体メニューを終え、午後からの約1時間は、自主練習に充てられた。内野手は岩井隆ヘッドコーチ(花咲徳栄高監督)からノックを受け、各守備位置では井端弘和臨時コーチ(U-12代表監督)から、熱血指導を受けた。

 仙台育英高・山田脩也(3年)は本来の遊撃手ではなく、三塁に入った。20人と限られた国際試合では、複数ポジションが求められるが、精力的にこなした。山田は2年夏の甲子園で全国制覇、今夏は主将として準優勝。シュアな打撃と堅実な守備は、NPBスカウト注目の存在である。ゴールデン・グラブ賞7回の名手・井端臨時コーチからは、多くの発見があったという。

「ショートとサードは当然、打者との距離感が違いますので、打球の待ち方も異なる。実戦に生きるアドバイスで、勉強になりました」

 自チームで遊撃手を守る聖光学院高・高中一樹(3年)、横浜高・緒方漣(3年)、広陵高・小林隼翔(3年)からも「細かい動きが勉強になる」と、山田は25日の合流から3日目、充実の時間を過ごしている。23日に慶応高との甲子園決勝を戦い、24日に地元・仙台へ凱旋という強行日程に、本音をのぞかせる。

「疲れがない、と言えばウソになりますが、台湾へ出発する30日までに、しっかりと調整していきたいと思います。(金属バットから)木製バットも普段から練習しており、徐々に慣れてきているので大丈夫です。これまではずっと目標が『日本一』でしたが、今度は『世界一』。気持ちの切り替えはできています」

 28日には大学日本代表との壮行試合が控える。井端氏から伝授された守備力を武器に、東京ドームでキレの良い動きを見せつける。

文=岡本朋祐 写真=菅原淳
週刊ベースボール編集部

週刊ベースボール編集部

週刊ベースボール編集部が今注目の選手、出来事をお届け

関連情報

みんなのコメント

  • 新着順
  • いいね順

新着 野球コラム

アクセス数ランキング

注目数ランキング