1年前と違う動き
明大・宗山は3安打。3年生ながら、すでに大学日本代表における攻守の中心である[写真=矢野寿明]
【高校日本代表壮行試合】
大学日本代表8-0高校日本代表
(8月28日、東京ドーム)
第31回WBSC U-18ベースボールワールドカップ(台湾、8月31日開幕)に出場する侍ジャパンU-18代表(高校日本代表)が8月28日、大学日本代表との壮行試合(東京ドーム)を戦った。投打で圧倒した大学日本代表が、8対0で勝利している。
明大・
宗山塁(3年・広陵高)は1年前と動きが違った。2年時から大学日本代表でプレーし、昨年の壮行試合(ZOZOマリン)では「九番・遊撃」で先発出場して3打数1安打だった。今年は明大の指定席でもある「三番・遊撃」で3安打。昨シーズンの段階で、NPBスカウトの間では「仮にドラフト対象だったら、ドラフト1位で指名される」との共通認識がある。昨年以上に、存在感を増している。
宗山はどん欲だ。5打数3安打の結果を喜ぶよりも、凡退した2打席(いずれも三振)を反省する。
「まだまだ、納得できない。誰かが相手とかではない。自分が改善できるところで、リーグ戦まで詰めていきたいと思います」
高校球児の姿から「原点回帰」したという。
「高校生らしい全力プレー。素直に尊敬します。僕たちはそういう姿勢を見習って、ガムシャラにやっていかないといけない」
8回表には遊撃守備で好守を披露。動きの良さは、際立っている[写真=田中慎一郎]
8回表には遊撃守備で好守を見せ、東京ドームのスタンドは盛り上がりを見せた。試合前セレモニーの選手紹介でも、ファンは宗山のことをよく知っており、ひと際大きな拍手が沸き起こった。3年生となって、風格が増している宗山。「2024年のドラフト超目玉」の立場を、あらためて示した一戦だった。
文=岡本朋祐