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【高校日本代表壮行試合】右中間中段へ豪快な2ラン 格の違いを見せつけた明大・上田希由翔

 

東京ドームで初本塁打


大学日本代表の五番・上田は本塁打で生還し、一塁ベンチに戻る際のホッとした表情が印象的だった[写真=田中慎一郎]


【高校日本代表壮行試合】
大学日本代表8-0高校日本代表
(8月28日、東京ドーム)

 第31回WBSC U-18ベースボールワールドカップ(台湾、8月31日開幕)に出場する侍ジャパンU-18代表(高校日本代表)が8月28日、大学日本代表との壮行試合(東京ドーム)を戦った。投打で圧倒した大学日本代表が、8対0で勝利している。

 格の違いを見せつけた。

 大学日本代表の五番・上田希由翔(明大4年・愛産大三河高)は3安打2打点の活躍を見せた。その内容が充実している。2回裏に先頭打者で高校日本代表・前田悠伍(3年)の外角142キロの真っすぐを、鮮やかに左前打。4回裏は一死から中前打を放つと、二盗を決め、安打が続き、一、三塁からの犠飛で、三走・上田はヘッドスライディングで生還した。5回裏二死一塁の場面では、配球を読んだ。

「前のバッターが、チェンジアップをレフトで大きなファウル。チェンジアップを投げるのは嫌だろうな、と。自分が思った通りの真っすぐがきたので、迷わずに振り抜けました」

 右中間中段へ運ぶ豪快な2ラン。初めての東京ドームでの本塁打である。

「打ってみたいという思いは、なくはなかったので、一発を打てて、ホッとしている」

右中間中段への豪快な一発は、ストレートを狙った見事なフルスイング[写真=矢野寿明]


 大学日本代表は7月の日米大学選手権で優勝した。アメリカ開催でVを遂げたのは2007年以来だった。上田は第3戦、一塁走者の際にけん制球を首に受けて退場。打撲により、第4、5戦を欠場。打撃投手として尽力したが、戦力でチームに貢献できなかった心残りがあった。ベース一周して一塁ベンチへと戻ってくる表情は、安堵に満ちあふれていた。

 上田は明大の主将。今秋は、東京六大学リーグ戦で85年ぶりの4連覇がかかっている。弾みをつける意味でも、充実の一戦となった。

文=岡本朋祐
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