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【大学野球】法大の“代打の切り札”松下歩叶 「初球から振る意識で、1打席に集中していく」

 

立大2回戦で決勝打


法大は開幕カードの立大戦に連勝して勝ち点1を奪取した。先制適時打を放った2年生・松下[左]、救援3イニング無失点で勝利投手となった4年生左腕・尾崎完太[右]はリーグ戦通算8勝目となった[写真=矢野寿明]


「代打の切り札」を襲名した。

 法大・松下歩叶(2年・桐蔭学園高)は立大2回戦(9月17日)の0対0の4回表二死二、三塁から、先制の左前2点適時打を放った。

 リーグ戦2本目の安打が決勝タイムリーとなり、法大は7対0と立大に快勝し、開幕カードを連勝し、幸先良く勝ち点1を挙げた。

 リーグ戦初安打も鮮烈だった。今春の東大1回戦で代打本塁打。一振りに全神経を研ぎ澄ます。

法大・松下は4回表、代打で先制2点タイムリーを放った[写真=矢野寿明]


「自分の役割としては、代打での1打席。初球から振る意識で、1打席に集中していく」

 桐蔭学園高ではDeNA森敬斗の2学年下。2年秋からは、あこがれの先輩が守った遊撃手の定位置を守った。二遊間を組んだ木本圭一とは、静岡裾野シニア時代からのチームメートである。高校卒業後、木本は明大へ進学し、仲間からライバル関係になった。木本は今春の法大1回戦で、代打で逆転2ラン。松下としては当然、気になる存在だ。

 第2週で勝ち点を挙げた法大は、第3週で慶大と対戦する。松下は高校3年夏、神奈川大会1回戦で慶應義塾高に敗退(4対5)した。慶大には当時のメンバーも在籍しており、松下にとっては、これほどモチベーションが高まる相手もいない。終盤の大一番で出番が来る、代打の切り札のバットから目が離せない。

文=岡本朋祐
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