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【侍JAPAN NEWS】2028年ロス五輪で野球・ソフトが復活 「金メダル獲得した東京大会の再現を」

 

東京五輪以来2大会ぶりの復活


2028年ロサンゼルス五輪での復活が決まり笑顔を見せる全日本野球協会・山中正竹会長


 2028年ロサンゼルス五輪で「野球・ソフトボール」が追加競技として選出されたことを受け、全日本野球協会が10月16日に都内で会見を開いた。

 会見場では、インドのムンバイで行われた国際オリンピック委員会総会のライブ配信の映像が流れた。復活が決まると、山中正竹会長は拍手で喜びを表現。「世界の野球・ソフトボール関係者が復帰に向けて精力的な活動を続けてきた努力がここに実を結びました。大変うれしく思います」と話した。山中会長はかねてからロビー活動を展開。1992年バルセロナ五輪(同大会から正式競技)で銅メダルへと導いた元全日本監督としては、感慨深かった。

 自国開催となった2021年東京五輪では「野球・ソフトボール」はともに金メダルを獲得。しかし、来年のパリ五輪では採用されず、ロサンゼルス五輪では2大会ぶりの実施となる。山中会長は「まずはプロ、アマが一緒になって最高のチームを編成し、予選を勝ち抜いて出場切符を獲得しなければなりません。金メダル獲得した21年の東京大会を再現できるよう、最強の侍ジャパンにご期待いただきたい」と意欲を示した。

 今年の3月に行われたWBCで、侍ジャパンがアメリカを3対2で下し、3大会ぶり3度目の優勝に輝いたことは記憶に新しいが、山中会長は「野球の魅力を全世界に発信できた」と、WBCの世界的な盛り上がりも今回の競技復帰を後押ししたと見ている。

 そのWBCで侍ジャパンを世界一に導いた栗山英樹前監督、東京五輪で内野守備コーチとして金メダル獲得に貢献し、先日侍ジャパントップチームの監督に就任した井端弘和氏もNPB エンタープライズを通じて喜びのコメントを発表した。

「オリンピックというスポーツの祭典で、野球が復活することは嬉しいことですし、野球人の悲願でした。それはソフトボールに携わる方々も同じ思いで、この日を迎えたはずです。また、野球型スポーツのすごさを伝えて欲しいですし、それを表現して欲しいです」(栗山前監督)

「選手達にとっても大きな目標となる大会です。侍ジャパンがまた金メダルを獲れるように、先ずは監督としてしっかり選手が活躍できるように目の前の大会に向けて準備していきたいです」(井端監督)

 世界野球ソフトボール連盟(WBSC)のフラッカリ会長は13日、メジャー・リーグ側からロサンゼルス五輪への参加を確約する文書を受け取ったことを明かしている。今後は大谷翔平(エンゼルス)らMLBトップ選手の出場が実現するかどうかにも、注目が集まる。
週刊ベースボール編集部

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