慶大戦で勝ち点落とす
明大・石原は慶大3回戦で2回からリリーフ。4回1失点とリズムの良い投球を見せた[写真=田中慎一郎]
[東京六大学秋季リーグ戦第6週]
10月16日(神宮)
慶大5-0明大(慶大2勝1敗)
明大は85年ぶりのリーグ4連覇へ、黄色信号が灯った。1勝1敗で迎えた慶大3回戦(10月16日)を0対5で、勝ち点を落とした。
明大は第7週の法大戦で連勝することが条件。さらに、最終週の早慶戦で、早大が2勝1敗となると、9勝3敗、勝ち点4で並び、優勝決定戦へ持ち込める星勘定となった。つまり、もう1敗も許されない状況に追い込まれた。
田中武宏監督は「可能性がある限りは、しっかりやろうと思います」と前を向いた。
この試合、1回裏に明大は手痛い4失点を喫した。先発のエース右腕・
村田賢一(4年・春日部共栄高)は1回戦の初回も5失点しており、序盤で主導権を渡してしまっていた。
3回戦。2回からは左腕・
石原勇輝(4年・広陵高)が救援し、5回に1失点したものの、4イニングを4安打、7奪三振とリズムの良い投球を見せた。
「ゲーム前から村田がダメだったが行くぞ! と言われていたので、準備はできていました。勝ちに結びつけることはできませんでしたが、三振も取れたので自分の中では収穫。良いピッチングができたと思います」
法大戦に向けて、石原は意気込みを語った。
「やるべきことをやって、絶対、2連勝するつもりで臨みます。任された場面で、全力で投げるのがモットーです」
崖っ縁から、這い上がっていくのが、代々伝わってきた「人間力野球」の真骨頂である。最後の1球まであきらめない。その思いを全部員で共有できれば、何かが起こるはずだ。