千葉ロッテマリーンズは10月31日、石川歩投手に来季の契約を結ばないと通知したと発表した。来季は育成枠で契約する方向と見られる。

　石川歩は新人王を獲得した2014年から3年連続2ケタ勝利の経験があり、16年には最優秀防御率、20年はリーグ最多の投球回数を投げた元エース。開幕投手を19、20、22年と3回務めた。

　今季も春季キャンプ開始時点では開幕投手が予定されていたが、コンディション不良のために回避。結局、2023年シーズンはプロ入り後初めて一軍登板ゼロに終わった。

　その後、右肩有痛性ベネット病変、右肩関節唇損傷と診断され、10月24日に横浜市内の病院で右肩ベネット骨棘切除術、後方関節包解離術、関節唇クリーニング術を受けた。投球練習再開には3カ月から4カ月程度かかる見込み。

　今回の契約変更については、復帰まで長い道のりとなるので一旦は育成枠でじっくりとリハビリに励んでもらおう、という意味。決して「戦力外」ではないので、ファンの方々の心配は無用だ。順調なら、来季前半の支配下枠での再契約があるだろう。今は復帰を待とう。

写真=高塩隆