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岡田彰布監督著『幸せな虎、そらそうよ』

岡田彰布監督「この本を読んでまた日本一を喜び合ってください」 アレのアレ後初の自著『幸せな虎、そらそうよ』発刊で

 

 阪神タイガース岡田彰布監督の、日本一達成後初となる自著『幸せな虎、そらそうよ』(ベースボール・マガジン社刊)が全国書店での発売(12月12日)を前にSNS上では話題沸騰だ(一部書店ではすでに発売中)。

発売前から大反響の書き下ろし本


著書を手にする岡田監督 [C]阪神タイガース


「買うしかないわ」「そんなん絶対買うわ」「読みますよ、そらそうよ、お〜ん」

 岡田監督の自著発売を知ったタイガースファンが、SNS上で盛り上がり、ネット書店の予約ランキングは一気に上昇。12月7日から8日にかけて、アマゾンのノンフィクションスポーツ部門など複数書店ランキングで1位を獲得するなど、大きな反響を呼んでいる。

 本書は、2023年の戦いを指揮官自らが振り返る貴重な一冊。週刊ベースボールで10年以上にわたりコラムを連載している岡田監督が、そのエッセンスを入れつつ書き下ろした。

 タイトルは『幸せな虎、そらそうよ』。日本一達成後、「幸せです」と口にした岡田監督だが、その気持ちは歓喜の瞬間を待ちに待ったすべてのファンの心情と同じだ。シーズン中のベンチでは笑顔を見せることも少なくなかった今季の岡田監督。その理由も本書で書いているが、そんな笑顔を見ると幸せになると話していたOBの解説者は何人もいた。それはファンもまた同じ気持ちだったろう。

 本を読むと、岡田監督の采配の妙、チームづくりの巧みさがよくわかる。そのうえで、全編にわたり感じられるのは、選手への愛、阪神が大好きという気持ちだ。
 普段、選手への指導はコーチを介することが多い岡田監督だが、選手一人ひとりをたたえる気持ちを強く心に秘めていることが、文章の端々に表れている――「これはすごいことよ」「ホンマ、よく投げたよね」「みんな、力があるんよ」「この強さは、底なしよ」。

 多数挿入された写真も見どころで、あわせて見ると、より胸にこみ上げてくる阪神ファンも多いのではないだろうか。関西ダービーとして、歴史に残る熱戦となった日本シリーズの舞台裏も臨場感たっぷりに伝えている。

「この本を読んだ皆さんがまた日本一を喜び合ってくれたらうれしいです」と岡田監督。

 岡田采配を知りたい人にも、38年ぶりの歓喜にもう一度浸りたい人にも、この本で幸せな時間が訪れることは間違いなさそうだ。
週刊ベースボール編集部

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