岡田彰布監督のアレのアレ達成後、初の自著『幸せな虎、そらそうよ』(ベースボール・マガジン社刊)の重版が決まった。38年ぶり日本一の熱は野球界にとどまらず、まだまだ広がりを見せている。 「すばらしい売れ行きです!」
岡田監督の自著『幸せな虎、そらそうよ』
12月12日の発売前から書店へ多くの予約が入り、発売後、たちまち重版が決まった岡田監督の自著。出版元には大手書店の店長から『すばらしい売れ行きです!』と異例の電話がかかるなど、大きな反響が止まらない。
2023年シーズンを指揮官自らが振り返る貴重な一冊。四つの章に分かれ、それぞれのタイトルは、一章「オレは決めたんよ」、二章「そら観察よ」、三章「最善手を打つだけよ」、そして四章が「幸せよ、そらそうよ」。監督就任から始まり、チームづくりの方針を定め、選手の個性を観察し、試合でいかに采配を振ったか。名将が一人ひとりの選手の何を見て、何に感心したのか。鋭くも温かい視点に胸を打たれる内容だ。
特徴の一つはその文体。本音で語る明快で時にユー
モラスな「岡田語」が、本書では存分に味わえる。一つのテーマが4ページほどに歯切れよくまとまった構成で、SNS等での感想は「通勤電車で読むのにちょうどいい」「おもしろくて2日で読了」「もったいないので毎日一つずつ読んでいる」と、読者によってさまざまな形で楽しまれているようだ。
写真=BBM