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【大学野球】魂のある集団を継承…慶大・堀井哲也監督を中心に「結束」する大学日本代表スタッフ

 

指揮官を支える3コーチ


2024年の大学日本代表のスタッフは「結束」を確認した。左から森本コーチ、安江コーチ、堀井監督、鳥山コーチ[写真=BBM]


 全日本大学野球連盟の監督会が1月16日、神奈川県横浜市内のホテルで行われた。全国26大学連盟から168人が出席した。

 昨年1月、監督会会長(任期2年)に就任した慶大・堀井哲也監督は、昨年9月の同連盟理事会で侍ジャパン大学代表監督に承認された。この日の監督会で自ら、監督就任を報告した。また、指揮官を支える3コーチは堀井監督に一任され、12月の同連盟理事会で安江均コーチ(名城大監督)、森本吉兼コーチ(仙台大監督)、鳥山泰孝コーチ(国学院大監督)が承認。この日の監督会で合わせて、就任が報告された(いずれも任期2年)。

 2024年の大学日本代表チームは、プラハ・ベースボールウイークに初参加(チェコ、7月6〜9日、3試合消化)したあと、ハーレム・ベースボール・ウイーク(オランダ、7月12〜19日)に出場する。なお、約50人が参加する6月の代表選考合宿(6月22〜24日、平塚)で24人が選出され、直前合宿(6月29〜7月3日)を経て、7月4日に出発する。また、8月末には毎年恒例となっている高校日本代表の壮行試合が予定されている。

 すでに堀井監督以下、コーチ3人は昨年12月の大学日本代表候補強化合宿(愛媛・松山)で始動。指揮官は全幅の信頼を寄せる。

「安江監督とは、長いんです。私が三菱自動車岡崎の監督時代、安江監督はNTT東海を指揮されていました。切磋琢磨した仲。私の弱点も、よく知っているんです(苦笑)。お互い監督だったころは(ライバル関係で)、何年も話をしなかったこともあります(苦笑)。大局的に見ていただきたいと思っています。森本監督と鳥山監督は脂がのっており、力をつけています。選手個々の見極めをお願いし、森本監督はバッテリー部門、鳥山監督は野手部門を任せたいと思います」

 この日の監督会前に行われた監督会常任委員会では、アシスタントコーチ2〜3人を要請することが承認された。人選は堀井監督に一任され、春のシーズン前までには決定する。

「現場レベルを手伝っていただき(大会中は)スカウティング(データ収集)の部分でも力になっていただきたいと考えています。これから人選に入りますが、自チームを率いられている中で、仕事をお願いするのは心苦しいですが、『全日本』という名誉を持って、ご理解いただきたいと思います」

 監督会では昨年7月の日米大学選手権の報告があり、映像で説明された。大久保哲也監督(九産大監督)が指揮したチームは、アメリカ開催で2007年以来、2度目の優勝。2勝2敗の第5戦でVを決めた試合後、大久保監督は選手たちに「ありがとう」と感謝し、涙を流していた。堀井監督は「報告を受けていましたが、(あらためて)映像を見て、感激しました。大久保監督の素晴らしいチームでした」。チーム一丸、魂のある集団を継承していく。

文=岡本朋祐
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