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【大学野球】前田悠伍が「尊敬する存在」 慶大で「勝負強さ」も研究する新1年生・林純司

 

ディフェンスから信頼を得る


慶大に進学する報徳学園高出身の林は、鉄壁の守備力が武器である[写真=BBM]


 慶大に進学する新1年生(2月入部組)が2月9日、神奈川県横浜市内の下田グラウンドで報道各社の取材に応じた。

 林純司内野手は報徳学園高から慶大のAO入試を突破した。

「(報徳学園からの野球部入部は)栗林聡一さん以来、26年ぶりだと聞いています。福井章吾さん(慶大-トヨタ自動車)が同入試で入学したことを知って以来、挑戦できる環境があるんだな、と。野球について研究ができる慶應を志望しました」

 環境情報学部でのテーマは「勝負強さ」だ。

「高校時代は『勝負強い!!』と言われていましたが、実はメンタルが弱いんです。なぜかな? と……。そこで脳科学に着目しました。勝負強さと結びつける研究を重ね、自分の野球にも生かしていきたいと思います」

 林には「尊敬する存在」がいる。中学時代に在籍した湖北ボーイズ時代にバッテリーを組んだ左腕・前田悠伍(大阪桐蔭高-ソフトバンク)だ。「負けたくなかった。きついな、と思ったときは、前田を意識していました」。昨春のセンバツ準決勝では左前安打。決勝進出に貢献し「七番・二塁」で準優勝を遂げた。盟友はドラフト1位でプロ入りし「素直に頑張ってほしい」と語る。

 持ち味は「守備、送球の良さをアピールしていきたい」と、ディフェンスから信頼を得ていきたいと考える。慶大ではショートで勝負する。同級生の遊撃手には、昨夏の甲子園で全国制覇を達成した慶應義塾高・八木陽がいる。「周りは意識しない」と、自らのプレーに集中していくという。

 高校2年の11月、社会人日本選手権決勝を京セラドームで観戦。大人の野球、大人の一発勝負に魅了された。「早慶戦で活躍し、大学卒業後は社会人で野球を続け、(2年後に)プロを目指したい」。名門・報徳学園高で磨かれた野球観は近い将来、慶大の貴重なピースとなっていくはずだ。

文=岡本朋祐
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