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阪神に次ぐ投手王国は中日? 各球団の先発ローテは【セ・リーグ編】

 

 シーズンに向けた春季キャンプ。各球団で熾烈なチーム内競争が繰り広げられている。注目されるのが、先発ローテーションだ。優勝を狙うためには先発陣の頑張りが不可欠な要素となる。セ・リーグは阪神が12球団トップクラスの陣容だ。2年連続最下位からの巻き返しを狙う中日も力のある投手がそろう。長いシーズンを考えると、先発要員は一人でも多くいた方がいい。今回はセ・リーグ各球団の先発事情を分析してみた。
※◎は当確、〇は有力、△当落線上

阪神タイガース


阪神・門別


■昨季のチーム防御率2.66(リーグトップ)
村上頌樹
伊藤将司
才木浩人
大竹耕太郎
門別啓人
青柳晃洋
西勇輝
及川雅貴
 下村海翔
 西純矢

 成長著しい高卒2年目の門別、及川が春季キャンプで評価を高め、投手王国がさらに強固に。2年連続最多勝の実績を持つ青柳が先発枠を保証されているわけではないほど、豪華な陣容となっている。1月に左肩のガングリオンを切除した大竹は調整が遅れていたが、開幕に向けて状態を上げてくるだろう。

広島東洋カープ


■昨季のチーム防御率3.20(リーグ4位)
床田寛樹
森下暢仁
九里亜蓮
大瀬良大地
ハッチ
コルニエル
野村祐輔
黒原拓未
森翔平
玉村昇悟
アドゥワ誠
 常廣羽也斗
 遠藤淳志
 河野佳
 斉藤優汰

 床田、森下、九里は計算できるが、四番手以降に不安が残る。大瀬良はエースとして稼働してもらわなければ困る投手だが、近年は不本意なシーズンが続いている。V奪回へ2ケタ以上がノルマだ。調整が遅れたドラフト1位右腕の常廣は開幕に照準を合わせず、じっくり状態を上げることに。若手の先発候補は多いだけに、1人でも多く頭角を現してほしい。

横浜DeNAベイスターズ


■昨季のチーム防御率3.16(リーグ3位)
東克樹
大貫晋一
平良拳太郎
ケイ
アンドレ・ジャクソン
上茶谷大河
中川颯
石田健大
濱口遥大
森唯斗
深沢鳳介
 小園健太

 エースの今永昇太がカブスに移籍し、バウアーの去就が不透明と戦力ダウンが危惧される中、春季キャンプではプロ3年目の深沢、オリックスから加入した中川がアピール。ケイ、ジャクソンの新外国人コンビは先発枠に入ってきそうだ。平良は2ケタ勝利を達成できる力を持っているが、故障せずにシーズンを完走できるかがカギを握る。

読売ジャイアンツ


■昨季のチーム防御率3.39(リーグ5位)
戸郷翔征
山崎伊織
グリフィン
メンデス
赤星優志
菅野智之
西舘勇陽
高橋礼
堀田賢慎
横川凱
 松井颯
 井上温大
 京本眞

 先発陣は4枠が埋まっている形で、残りの2枠を巡る争いとなっている。かつての絶対的エース・菅野、ドラフト1位右腕・西舘は先発枠から外れた場合、救援に配置転換される可能性が。若手成長株の堀田、横川、松井、井上は殻を破って序列をひっくり返すか。育成右腕の京本は支配下に昇格すれば、先発起用が十分に考えられる。

東京ヤクルトスワローズ


■昨季のチーム防御率3.66(リーグ6位)
小川泰弘
サイスニード
高橋奎二
ヤフーレ
小澤怜史
吉村貢司郎
石川雅規
松本健吾
高梨裕稔
山野太一
 奥川恭伸
 E.ロドリゲス
 西舘昂汰
 沼田翔平
 
 他球団比べると、質が落ちるのが現状だ。昨年のWBCで侍ジャパンメンバーの高橋も昨季の不安定な投球を見ると当確とまでは言えない。四番手以降も決め手を欠く。復活を期す奥川もコンディション不良で離脱。新外国人右腕のヤフーレが白星を伸ばせるか。育成右腕の沼田が好調を維持しており、支配下昇格で先発の枠に入ってくる可能性がある。

中日ドラゴンズ


■昨季のチーム防御率3.08(リーグ2位)
柳裕也
小笠原慎之介
高橋宏斗
メヒア
大野雄大
涌井秀章
梅津晃大
根尾昂
松葉貴大
 仲地礼亜
 福谷浩司

 阪神に次ぐ強力な陣容と言っていいだろう。高橋宏は球界のエースになる素材だ。梅津は能力を考えればトップクラスだが、故障のリスクを考えて登板間隔を空ける可能性が高い。手術明けの大野はどこまで稼働できるか。ブレークが期待されるのが根尾だ。春季キャンプで好投を見せており、開幕先発ローテーションの切符をつかめるか。

写真=BBM
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