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ベルーナドームそばに「ライオンズ整形外科クリニック」が開院! 選手のサポートのほか、プロスポーツの現場から地域医療に還元

 

ライオンズ整形外科クリニック外観[球団提供]


 西武は、学校法人帝京大学と、アスリートメッド株式会社と協力し、ベルーナドーム向かいに「ライオンズ整形外科クリニック」を建設することを発表しいたが、4月1日に開院することが決定したと発表した。

 スポーツ医科学分野の強化による選手のコンディショニング管理と、選手一人ひとりの能力を最大限に発揮できる環境づくりを目的に、昨年4月に学校法人帝京大学とスポーツ医科学サポートに関するパートナーシップを締結しているが、「選手のケガの予防」「早期回復」「パフォーマンス向上」を目指し、あらゆる専門分野の実績を持つ帝京大学のドクターやスタッフから昨シーズンよりサポートを受けている。今回、チームドクターが診療を行うスポーツ整形外科クリニックが本拠地に開院することで、より手厚いサポートが可能になるほか、プロスポーツの現場で培った豊富なノウハウを活用し、地域住民にも医療サービスを提供する。

 クリニックは2階建てで、1階には受付や待合室、診療室、各検査室などを設けている。ディープラーニング(AI)を活用して高精細な画像が高速で撮影できるMRI(磁気共鳴画像診断装置)や、圧力波で痛みを和らげる体外衝撃波疼痛治療装置のほか、一般X線撮影装置、超音波診断装置(エコー)、骨密度測定装置などを備える。

 2階はすべてリハビリスペースとしており、一般の方からアスリートまで幅広く、患者一人ひとりの生活スタイル、競技やプレースタイルに合わせ、理学療法士が個別にリハビリテーションをサポートする。

 一般の方には、運動療法やマッサージなどの機器などを用いず素手による徒手療法に加えて、超音波治療器、温熱治療器など豊富で高機能な機器を用いた物理療法を組み合わせることで、早期の身体機能改善を図る。さらに、トップアスリートの治療で得た知見を活かし、リハビリ機器やトレーニング機器も同じ機材を活用しながら、より健康になるためのプログラムを取り入れる。

 アスリート向けには、床に埋め込んだ圧力センサーのデータとカメラで撮影した映像を組み合わせることで、3次元のビデオで動作解析が可能な機器や、下半身の筋力・スピード・パワーなどのデータを計測できるレッグプレスをはじめとした多様な機材を導入する。

 院長は、帝京大学医学部の准教授で、ライオンズのチームドクターを務める増田裕也(ひろなり)氏が務め、スポーツ障害診療を専門としたドクターなど4人体制で運営する。

◎ライオンズ整形外科クリニック 増田裕也院長コメント
 私はこれまで、帝京大学整形外科で、膝関節外科診療やスポーツ外傷診療を専門にキャリアを重ねてまいりました。ライオンズ整形外科クリニックでは、これまでスポーツの現場で培ってきた多角的なノウハウとサポートを、アスリートのみならず、スポーツに取り組む方や身体に悩みを抱えるすべての方にお届けいたします。患者さま一人ひとりの状態に合わせて寄り添い、治癒に向けて一歩一歩共に進んでいけるような、クリニックを目指してまいります。

松井稼頭央監督コメント
 これまでも増田先生をはじめ帝京大学の先生たちには、チームドクターとして選手の身体に異変が起きた際に迅速に治療していただきとても助かっています。クリニックがベルーナドームのすぐそばにできることで、選手たちからすると万が一のことが起きた際にもさらに安心だと思います。もちろんケガをしないことが一番なので、事前の検査やケガの予防にもさらに取り組めるようになることも期待しています。一日でも多く元気にプレーができるよう、そしてパフォーマンスをさらに発揮できるように、チームとしても積極的に活用できたらと思います。
週刊ベースボール編集部

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