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中日の和製大砲が衝撃の一発 「球界屈指の飛距離で本塁打王争い」期待が

 

背番号が0から55に変更


今季から背番号が55になった細川。球団からの期待の表れだ


 2年連続最下位からの巻き返しを図る中日で大きな注目を集めているのが、新加入の中田翔だ。打点王に3度輝いた実績を持つ長距離砲は打線の軸として期待がかかるが、既存の選手たちが、中田に負けない活躍をしてもらわなければ上位浮上は望めない。今年は打撃タイトルの期待がかかる細川成也はその一人だ。

 6年間プレーしたDeNAでは一軍に定着できなかったが、2022年オフに現役ドラフトで中日に移籍したことが野球人生の転機に。右翼の定位置をつかみ、140試合出場で打率.253、24本塁打、78打点といずれも自己最多の数字をマークした。昨オフに背番号が0から55に変更となったことが、球団の期待の大きさを物語っている。

 細川は背番号を変更した経緯について、週刊ベースボールのインタビューで以下のように語っている。

「中日に移籍して新しいスタート、ゼロからのスタートという意味では確かに自分に合っていたと思います。初めて2ケタ本塁打を打てた番号ですし、この番号でたくさん試合にも出ることができましたから。そういう意味でも思い入れのある番号ですが、背番号を変えるという話をいただいたので、球団がそう考えているのなら、そういうタイミングなのかもしれないと思いましたので、それを受け入れて変えてもいいのかなと」

「(背番号55は)やっぱり長距離砲、大砲が着ける背番号ですよね。松井さん(松井秀喜巨人ほか)など、すごい打者が着けていたという記憶があります。自分も少しでも近づけたらと思います」

バンテリンドーム最深部への一撃


 新たな背番号を身にまとい、さらなる進化を予感される一撃がオープン戦で飛び出している。3月2日のヤクルト戦(バンテリン)。6点差を追いかける9回一死一、二塁の好機で左腕・山野太一の外角低め141キロを豪快に振り抜くと、打球はグングン伸びてバックスクリーン右に吸い込まれた。

 他球団のスコアラーは「外角低めの球をバンテリンドームの最深部にまで飛ばせる選手は球界でも一握り。昨年に比べて体が一回り大きくなった印象がありますし、打球も飛距離が伸びている。まだまだ発展途上の選手で30、40本塁打を打てる力は持っている。不調の時期を短くできれば、打撃タイトルに絡んでくる可能性は十分にありますよ。中日打線のキーマンになる選手ですし、勢いに乗らせたくないですね」と警戒を強める。

チームの命運を握るキーマン


 セ・リーグの昨季の本塁打王は41本塁打をマークした岡本和真(巨人)。22年は三冠王に輝いた村上宗隆が日本選手記録の56本塁打を樹立した。20年以降は岡本、村上がタイトルを獲得し、中日の最後の本塁打王は17年のアレックス・ゲレーロ。日本人野手ではナゴヤ球場が本拠地だった96年に39本塁打をマークした山崎武司までさかのぼる。本拠地が広いバンテリンドームに移転後は、本塁打王を量産する点で他球団の選手より不利であることは否めないが、タイトルを獲得すれば大きな価値がある。

 プロ野球は好結果を残すこと以上に、結果を残し続けることが難しい世界だ。細川も理解している。「またしっかりと1年を戦えるように準備することですね。ケガすることなく、フルにシーズンを完走できるようにしたいですし、そのためにもこのキャンプ、オープン戦と、開幕までしっかりと自分をアピールしていかなければと思っています。本当に今年の“2年目”が勝負ですし、大切にしたいと思っています」と語っている。

 背番号「55」の先輩で、中日ファンの脳裏に焼き付いているかつての長距離砲が大豊泰昭氏だ。台湾生まれで王貞治に強いあこがれを持ち、「一本足打法」で通算277本塁打をマーク。94年に打率.310、38本塁打、107打点で本塁打、打点の2冠王に輝いた。96年もタイトル獲得はならなかったが38本塁打を放ち、球界を代表するスラッガーとして活躍した。

 本塁打は試合の流れを変える力がある。チームに白星をもたらすアーチを何本放てるか。細川がチームの命運を握るキーマンになることは間違いない。

写真=BBM
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