持ち前の集中力を発揮
昨季まで阪神でプレーした北條が三菱重工Westの都市対抗出場に貢献した[写真=宮原和也]
【6月6日】都市対抗近畿二次予選(わかさ)
三菱重工West6-2日本製鉄瀬戸内
三菱重工Westが日本製鉄瀬戸内との近畿二次予選第3代表決定戦を6対2で制し、4年連続40回目の本大会出場を決めた。
元虎戦士・
北條史也が貴重な一打を放った。「三番・二塁」で先発出場。三菱重工Westは5回裏に1点を先制すると、なおも、二死一、二塁から北條が2点二塁打。気迫の一打でチームを勢いづけ、この回、打者12人で一挙6得点を挙げ、試合の主導権を握った。
北條は光星学院高(青森)で2年夏から3季連続で甲子園準優勝を遂げた。昨シーズンまで11年在籍した阪神では打率.255、18本塁打、113打点。持ち味の好機での集中力を、今季から加入した三菱重工Westでも発揮した。とはいえ、1試合が重い壮絶な都市対抗予選は初めての経験で、難しい戦いが続いた。
北條は「三番・二塁」でフル出場。最後は歓喜の輪に加わった。近畿二次予選4試合を通じて打率.364、4打点の活躍を見せた[写真=宮原和也]
三菱重工Westは第1代表決定トーナメントで初戦(2回戦)敗退の厳しいスタート。第3代表決定トーナメントに回ったが、ここから3連勝で、一気に代表権をつかんだ。
北條は阪神時代の19年のクライマックスシリーズでは
DeNAとのファーストステージ第1戦で、3ランを含む5打点の活躍。高校時代から負けられないトーナメント、プロでも短期決戦で勝負強さを見せてきた。三菱重工Westは昨年の都市対抗はJR東日本との1回戦で敗退(1対8)。東京ドームでの本大会でも、29歳のバットから目が離せない。