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中日がリーグ屈指の強力打線に変貌? 岡田彰布氏「阪神のライバルになる」

 

3年連続最下位からは脱出


2年目の指揮を執る今季、さらなる浮上を目指す井上監督[写真=BBM]


 リーグ連覇を目指す阪神の下馬評が高い中、「台風の目」として注目されているのが中日だ。

 井上一樹監督が就任した昨年は3年連続最下位から脱出したが、借金15で4位。リーグ優勝を飾った阪神との対戦成績で13勝12敗と唯一勝ち越したが、DeNAに8勝17敗と大きく負け越すなど、まだまだ投打の精度を磨く必要を感じさせられた。

 個々の選手の能力は高い。先発で言えば高橋宏斗金丸夢斗を軸に大野雄大柳裕也松葉貴大涌井秀章と実績十分の選手がそろっている。来日2年目のカイル・マラーも大化けの可能性が。即戦力右腕の呼び声が高いドラフト1位・中西聖輝(青学大)、ドラフト2位・櫻井頼之介(東北福祉大)が先発ローテーションに入ればさらに厚みが増す。救援陣は昨年最多セーブに輝いた不動の守護神・松山晋也がいる。セットアッパーに清水達也齋藤綱記藤嶋健人らを擁し、「勝利の方程式」が確立されている。

 課題は得点力だった。昨年の403得点はリーグワースト。リードオフマンの岡林勇希、復活した上林誠知とチャンスメークする選手がいるが、ポイントゲッターになる強打者が少ない。細川成也が3年連続20本塁打をマークしたが、中軸で期待された福永裕基は度重なる故障で20試合出場、開幕四番に起用された石川昂弥も打撃不振や故障で22試合出場に終わった。深刻な得点力不足は昨年に限った話ではない。この課題を解消すべく、獲得した新外国人選手がメジャー通算160本塁打のミゲル・サノーだった。

「中日は大幅にプラス」


 阪神タイガースオーナー付顧問の岡田彰布氏は週刊ベースボールのコラムで、阪神のライバルとして中日を挙げている。

「こうなると阪神のライバルになるのはどこか? オレはここ数年、DeNAを強く推してきた。でも力のある外国人選手がそろって退団した。これはきつい。そこで急浮上と見たのが中日である。もともと投手力のあるチームで、先発がそろい、クローザーも松山(松山晋也)に任せられるようになった」

「そんな中日にこれまで足らなかったのは得点力。攻撃陣がどうしても欠点になっていたけど、26年はそれが様変わりするかもしれない。というのもバンテリン(ドーム)が改修されてホームランゾーンができる(仮称ホームランウイング)。左中間、右中間、レフト、ライトの距離が短くなり、ホームランが出やすくなる、ということらしい。もともと本塁打が出にくい球場だったけど、これが大きく変化するわけよ。そら他球団にも影響はあるけど、本拠にしている中日にとっては、ありがたいチェンジだろうな」

「そこで長距離砲を補強する。これこそが中日の命題だったと思うが、つい先日、メジャーで160本塁打ほどの実績があるサノーという選手を獲得したことを発表した。まあ外国人選手はナマで見てみないと判断できない場合が多いけど、今回はギャンブル的要素はなさそうだ。1人の大砲が加わることによって、打線全体が大きく変わる……ということは実際にあること。これに中日が当てはまるかどうか。ほかの球団が戦力的にマイナスが多い中、中日は大幅プラス。阪神のライバルは中日になるとイメージしているわ」

劇的に変わる中日の野球


メジャー通算160本塁打のサノーが新たに打線に加わる[写真=Getty Images]


 岡田氏が言及したように、球場にホームランテラスが新設されることは得点力アップに向けて追い風になる。失点数も増えるリスクがあるため、一概にプラスに働くとは断じられないが、中日の野球が劇的に変わることは間違いない。

 2026年のスローガンは「ドラあげ」。井上監督は「今季よりも上に行こうぜというところ。143試合の長丁場。ヒーローとして、みんなが輝いてほしいという意味合いも含めて」と選手たちへ期待を込める。「日替わりヒーロー」が出るチームは強い。優勝争いに絡むチームに進化した時、勝利に飢えた中日ファンが球場で盛り上がることは間違いない。
週刊ベースボール編集部

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